自然との邂逅をテーマにした〈ロエベ(LOEWE)〉の「Eye/LOEWE/Nature」が早くも5シーズン目を迎えた。もとよりサステナブルを意識したコレクションで知られていたが、今シーズンは改めてこれに向き合い、前面に押し出した。
そんなシーズンを象徴する一着が「リバーシブル メキシカン パッチワーク ジャケット」。ヴィンテージのメキシカンラグをアップサイクルしたもので、つまり、ひとつとして同じものがない一点ものだ。そのクレイジーパターンからはクリエイティブ ディレクター、ジョナサン・アンダーソンの並外れた美意識が伺える。リバーシブル仕様、という遊び心もいい。
「アップサイクルド キルテッド ライン」と名づけられたバッグのシリーズも素通りできない。ユーズドのジャケット生地をキルティングで仕立てたそれはすでにヴィンテージの風格が漂う。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa