CLOSE
NEWS | TIE UP

ファッションアイコンとしても注目されるジョン・バティステ。新作アルバム『ウィー・アー』に見る素顔とは。

音楽とファッション。それはいつも、とても近くにある存在です。いつの時代もミュージシャンはファッションアイコンとして取り上げられますが、近年さまざまな活動によって、アメリカのファッション業界で注目を集めているアーティストがいます。

それが、〈ポロ・ラルフローレン・ブラックレーベル〉や「バーニーズ・ニューヨーク」などのアンバサダー、そして、昨年には〈コーチ〉の秋冬コレクションにマイケル・B・ジョーダンや、ジェニファー・ロペスとともにブランドアイコンへと抜擢された、ジョン・バティステです。

Photo_Justin French  Styling_John Moore

昨年公開されたピクサー最新作の『ソウルフルワールド』で音楽を担当したり、ブラックライブズマターで精力的に活動したりと、徐々に注目を集めている彼。

ジャズ・ピアニストとしてデビューした後、さまざまなブラックミュージックを吸収して生まれた最新アルバム『ウィー・アー』で目指したのは、「自分自身のすべてを反映させた作品をつくること」だったと言います。

Photo_Louis Browne

「今作で考えたのは、心の目で映画を観ているようなアルバムをつくりたかったんです。1曲単位で聴くのももちろんいいんですが、45分間のアルバムをフルで通して、目を閉じて早送りせず、最初から最後まで聴いて感じてもらう。ぼくのこれまでの経験とか、それらを通して受けてきた影響などがすべてが詰まっている、そんな作品をつくりたいと思いました」

そう話す今作では、前半と後半で伝えようとするメッセージにも変化があります。前半は表題曲『ウィー・アー』をはじめとした社会に根差した曲が中心。一方、後半は大人になったジョン・バティステ自身の人間関係や自分自身に対する発見など、大人になることへの葛藤が等身大に描かれています。

社会と自身の関わりというと重たいテーマに感じてしまいそうですが、曲調はいたって軽やか。いままでジャズ・ピアニストとして語らることが多かった彼ですが、今作はそういったジャンルにとらわれずに、R&Bやヒップホップ、ソウルなどさまざまなムードを感じさせる13曲の楽曲を収録しています。

それもそのはず、ジョン・バティステにとってジャンルというのは、他人がつくりだしたもの。ひとつのジャンルに押し込められることの方が不自然と感じているんです。

「ひとりの人間として生きていくうえで、好きなものやたくさんの出会いからからいろいろと吸収して、消化した後に融合することで音楽が生まれるというのが、ぼくにとっては自然なんです。ジャズ、R&B、フォーク、マーチングバンドといった好きなものすべてが自然に混ざり合い、生まれてきたのがぼくの音楽のスタイルだと思っています」

Photo_Justin French

そう語る、彼のジャンルレスな活動は音楽だけに留まりません。前途のようにアメリカを代表するファッションブランドの広告に出演した時も、その時々で表情を一変させます。いわゆるジャズメンを彷彿とさせるジャケットスタイルだけではなく、カジュアルにもモダンにも着こなす振り幅の広さも魅力です。

それを指し示すように、2021Fallコレクションでも、水原希子さんなどとともに〈コーチ〉のヴィジュアルに採用されています。

「日本に少しでも早く行き、直接会ってハグしたいと思っています」と話すように、来日を熱望する彼ですが、それにはもう少し時間がかかってしまうかも。まずはこちらから最新アルバムをチェックして、目を閉じてどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

ジョン・バティステ『ウィー・アー』


価格:¥2,860 in TAX(SHM-CD) 
品番:UCCV-1186

収録曲:
1. ウィー・アー / WE ARE
2. テル・ザ・トゥルース / TELL THE TRUTH
3. クライ / CRY
4. アイ・ニード・ユー / I NEED YOU
5. ワッチュトーキンバウト / WACHUTALKINBOUT
6. ボーイ・フッド / BOY HOOD
7. ムーヴメント11 / MOVEMENT11
8. アダルトフッド / ADULTHOOD
9. メイヴィス / MAVIS
10. フリーダム / FREEDOM
11. ショウ・ミー・ザ・ウェイ / SHOW ME THE WAY
12. シング / SING
13. アンティル / UNTIL

アルバムリンク

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP > NEWS

関連記事#音楽

もっと見る