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無重力をカタチにしたP&A セラミックウェアの展示即売会。大阪のI SEE ALLで開催中です。

ぼくらがおしゃれなコートを羽織ると活き活きとするように、水や食物、植物だって、洒落たものを身にまとえば瑞々しさを獲得するように感じます。

要するにファッション目線で器を見てみると、非常におもしろいということです。

そんな視点から2月の「Shopping Addict」で紹介した、セラミックブランド〈P&A セラミックウェア(P&A ceramic ware)〉。

その展示販売会「ガルガンチェア(GARGANTUA)」が、大阪のセレクトショップ「I SEE ALL」で開催中です。

ポリゴンのようなフォルムを描くこれらの陶器は、バーチャルろくろシステムroquroで制作。無機質な一面を持ちながら、どこか人の手の温もりは感じる。そういった不思議な感覚に陥るのが、このシリーズの魅力です

そして、制作者であるアーティストの坂爪康太郎さんは自身の作品についてこんな風に語っています。

工芸 × テクノロジーといった語り口で語られるバーチャルろくろですが、それにより制作される陶磁器 mediumの形状は近未来的とも原始的ともとれる表情の豊かさがあり、常識の枠を超えた印象を与えます。それは、これらの創作のきっかけとなったのが10代の頃からSFアニメや小説に親しんでいた坂爪の「もしも無重力でろくろが挽けたら」という壮大な妄想物語だというところに1つの起因があるのかもしれません。陶芸におけるサイエンス・フィクションは可能か? というアーティストの問いと思索の軌跡がうつわとしての形態を獲得した、というふうに形容するのは大袈裟でしょうか。

I SEE ALL 限定カラーポリゴンカップ 各¥7,500+TAX

会期中には「I SEE ALL」限定カラーの器を展開するほか、タイトルでもあるガルガンチェア(映画『インターステラー』に登場する架空のブラックホール)をテーマに器を撮影した大判写真作品も展示され、アーティストのビジョンを空間全体で表現する展示構成となっています。

さらに、週末限定で行われるバーチャルろくろ体験やアーティストによる作品解説なども開催。

カタブツなイメージが付きまとう陶芸作品を、意表をつくアイデアとテクノロジーによって柔和な表情を持つ逸品に仕上げた今作。

ユニークな器をきっかけに、広くて深いセラミックのブラックホールに引き込まれてみるのはいかがでしょうか。

INFORMATION

P&A ceramic ware pop up exhibition “GARGANTUA”

会期:〜3月28日(日)
場所:I SEE ALL
住所:大阪府大阪市中央区久太郎町3-1-16 丼池繊維会館 #201
時間:11:00〜19:00 水曜定休
オフィシャルサイト
Instagram:@i_see_all_shop

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