150余年、日本の主要な国際貿易港として様々な物資や人、文化を交流させてきた港町・神戸。そんな神戸港を象徴する神戸ポートタワーにて、去る2月27日(土)から1週間にわたりカルチャーイベント「CROSS KOBE」が開催されました。
先日こちらでも取り上げましたが、緊急事態宣言中であったため人数制限を設けての開催となった本イベント。悔しくも足を運べなかったという方も少なくないことでしょう。
というわけで今回は、タワー頂上からのDJ配信やARインスタレーション、アート展示など、当日の模様を余すことなく紹介していきます。
夜景を一望できるフロアからの絶景DJ配信とトークセッション
2月27日(土)のオープニングイベントでは、DJとトークセッションといった2つのプログラムがYouTubeにてライブ配信。
DJは室内展望フロアから配信され、姫路出身で現在はベルリンを拠点に世界で活躍するテクノDJ・HITOが出演しました。フロアに居た撮影スタッフからも歓声が上がるほどのエナジティックなセットリストは、まさに圧巻の一言。
トークセッションは、ナイトタイムエコノミーの有識者を招いて実施。新型コロナウイルスの収束後、神戸への人々の誘致についての具体案がディスカッションされました。
神戸の歴史を学べるARインスタレーション
タワー3階の「SAKE TARU LOUNGE」に足を運ぶと、YOSHIROTTENさんなどとのコラボでも注目を集める表現技術者・asagiさんによるARインスタレーションが。
iPad越しに風景を見渡すと、神戸に欠かせない歴史あるアイテムがARで出現。なかなか触れ合う機会が少ない文化的な歴史を最新テクノロジー越しに学ぶことができる、貴重な体験が提供されました。
人々の交差を表現したアートエキシビション『CROSSING #03』
タワー2階の「SPACE LAB PORT TOWER」では、Apple社のキャンペーン「Macの向こうから」のクリエイターにもフィーチャーされた後藤映則さんによるアートエキシビション『CROSSING #03』が行われました。
普遍的かつ原始的な光で表現された作品で、鑑賞しているうちに光線の形が歩いている12人に変貌。人々や文化の多様性が見受けられる傍ら、“時間”という同じ基準を共有している人と人の繋がりが表現されました。
絶景DJ配信やARインスタレーション、アート展示など様々な先鋭的なコンテンツが展開された「CROSS KOBE」。音楽やアートを通して、神戸という多様性溢れる街の魅力を感じ取れるイベントとなりました。
神戸ポートタワーは本年度より改修工事に入り、開業60周年の節目となる23年度中の完成を目指すことを発表。リニューアル後の新しい姿、そして神戸ウォーターフロントエリアの今後の繁栄に期待が募ります。