ルーシー&ルーク・メイヤー手掛ける〈ジル サンダー(JIL SANDER)〉はいま最も安心して見ていられるメゾンだ。コートやジャケットのボタンさえ取り去ってしまったデザインワークには驚かされたが、仕上がってみれば〈ジル サンダー〉らしさに溢れていた。それはレザーグッズも例に漏れない。
折り紙からインスピレーションを受けたその名も「オリガミ ウォレット」はまさに折り紙のように一枚の革を折り畳んで形にしている。とろけるようなカーフとナッパのコンビネーションもいい。
「ジップ アラウンド ウォレット」は内側に新たにポケットを設けることで収納力を高めた。三方開きのこのウォレットは〈ジル サンダー〉を代表するレザーグッズのひとつ。こちらもカーフとナッパのコンビネーション。
「ラージ ウォレット」はウォレットというよりももはやポシェットに近い。内側にスナップボタン&ジップポケット、外側にスナップボタンのポケットがつく。ボディにまとったのはラムレザー。
いずれのデザインも削ぎに削いでおり、コンストラクションとレザーのポテンシャルが堪能できる。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa