ヘロン・プレストンが形づくる、カルバン・クラインの新しい姿。噂のリミテッドコレクションがついに登場します。

不可欠や必須といった意味の英単語 “essential”。ファッションの世界では白Tやジーンズ、スエットなどいわゆる生活に欠かせないものを指す言葉として、よく雑誌の企画などで使われます。何気ないものでも「エッセンシャルアイテム」として括られると妙に気になるというか、説得力が増すというか。時代の流れに左右されるものとは違う価値がそこにはあります。

デザイナー自らこの言葉を使って説明するコレクションが〈カルバン・クライン（Calvin Klein）〉から登場しました。指揮したのはヘロン・プレストン。カニエ・ウェストやヴァージル・アブローらと現在のストリートシーンを牽引することでも知られ、アメリカのワークウェアやカジュアルウェアに漂う、ある種の無骨さのようなものを感じさせるコレクションを自身のブランドで発表しています。かつて「アメリカ航空宇宙局（NASA）」や「ニューヨーク市衛生局（DSNY）」とコラボしたことでも話題になりました。

「Heron Preston for Calvin Klein」と名付けられた今コレクションは、〈カルバン・クライン〉の原点ともいえるジーンズやTシャツ、スエット、フーディ、アンダーウェアなどにフォーカス。ブランドロゴを控え目に、プレストンらしいベーシックかつシンプルな見た目で勝負したアイテム群です。それでは一気にご覧いただきましょう。

価格はスエットシャツとフーディが¥16,800〜29,800、アンダーウェアが¥3,800〜¥10,800、デニムが¥21,800〜¥27,800。アイテムのバリエーションは豊富。

シルエットは昔懐かしいアメリカの服を思わせるゆったりした形。パックTには軽やかな素材を使いつつ、その他のTシャツには一枚で着てもさまになる肉厚な生地を使っています。スエットやフーディにも厚手の生地を使い、ずっしりとした重みを感じられるものに。手にしてみると分かりますが、ここまでヘビーなものはなかなかありません。

また、環境に配慮してつくられているところも特筆すべきポイント。オーガニックコットンやリサイクルコットンを積極的に用い、ジーンズやジージャンは節水を目的に生デニムを選ぶというこだわりようです。写真でご紹介できませんが、プラスチック不使用のパッケージも見逃せません。

「Heron Preston for Calvin Klein」は4月23日（金）から〈カルバン・クライン〉の渋谷スクランブルスクエア店、原宿店、心斎橋店、「ヌビアン 原宿店」で発売されます。原宿店はアンダーウェアのみの発売になるのでご注意を。

デザイナーが自ら出演し、恋人のサブリナ・アルバレーリョ、ラッパーのナズらを起用したキャンペーンムービーも公開されます。

〈カルバン・クライン〉とヘロン・プレストン、とても相性のいい組み合わせではないでしょうか。期間限定の発売なので、気になる方はお早めにどうぞ。