職業服が、ファッションと縒り合わされて語られることは多々あります。5月28日（金）にローンチされる〈カイメン（KEIMEN）〉もその文脈に乗せられるであろうブランドなのですが、フォーカスしたのが「農業」で、立ち上げたのがモデルとショップという、何やら一筋縄ではいかなそうな雰囲気なんです。
立ち上げたのは、以前こちらの記事でもたっぷりお話しを聞かせてくれた、モデルであり農業に従事する岡田章吾さん（SHOGO）。そして、安心安全、愛情のこもった食料品を扱う「代官山青果店」です。
ドイツ語で「発芽」を意味する「KEIMEN」をブランド名とし、ファッションと農業をつなぐ架け橋として、さまざまなプロダクトをつくっていくそう。今回は、その記念すべき第一弾のアイテムを紹介します。
HAT（BLACK,NAVY,GRAY,BROWN）¥9,350
首や頬の日除け防止のための設計や、突然の雨でも安心な撥水加工を施した、汎用性の広いハット。ベンチレーションにより、通気性も確保している。
T-SHIRT (IVORY,KHAKI,BLACK) ¥10,120
肩周りの動かしやすさを考慮し、アームホールにゆとりを持たせつつ、袖付の仕様をラグランにしたベーシックT。土汚れで頻繁に洗うことを想定し、特有の堅さを持つコットン生地の密度をさらに詰めて編み立て。タフでコシがあり、汚れも味になる風合いが特徴。
VEST（BLACK,CHARCOAL GRAY,IVORY,LIGHT BLUE）¥14,800
日本製帆布として名高い富士金梅®の15号帆布を使用したベスト。前方2箇所にマチ付きポケット、背中に大容量のポケットが付いているため、農作業時にはハサミやスコップ、収穫した野菜などを収納可能。日常着としても機能抜群。
PANTS（IVORY,KHAKI,BLACK）¥19,800
ドイツ軍のジャケットを参考にしてつくったパンツ。農作業中の擦れや切れを防止するため、国産の綿素材を採用し、双糸を使用して高密度に織り上げることで頑丈かつしなやかな風合いに。また、膝は3枚地になっていて、膝をつく作業での痛みを軽減してくれます。裾を調整すれば、街で着れるテーパードシルエットにも。
L/S T-SHIRT（IVORY,KHAKI,BLACK）¥12,100
ベーシックなロンTは、草刈りの際に鎌が引っかかるという農家さんの意見を考慮。たくし上げた袖が下がらないよう、袖口のリブを長くとっている。 作業中に腰の部分が露出しないように、背面の裾も少し長めに設計。
THERMAL L/S T-SHIRTS（IVORY,KHAKI,BLACK,NAVY)）¥14,080
袖口のリブと、背面の裾を長くとったサーマル。肩周りはショートスリーブTと同仕様で、米綿を編み立てたワッフル地を使用。
SOCKS （GREEN,YELLOW,ORANGE）¥2,585
土いじりをすると必ずと言っていいほど、靴下が汚れる。これは汚れが目立たないよう作られたソックス。長靴や靴の中に土が入ることを前提として、特に汚れの多くなる箇所を濃色に。発色の良いカラーは、コーディネートの差し色としてもいい働きをしてくれる。
GLOVE (BLACK,NAVY,KHAKI) ¥1,848
数回使用しただけで廃棄されてしまいがちな軍手。できるだけ長く使ってもらえるよう、デザインにこだわった。全面にラバーを施し、第一弾では唯一、大胆にブランドロゴを配した。
発売は5月28日（金）よりウェブサイトにて。プロダクトと合わせて、今回のビジュアル写真や、あの糞土師さんとの対談ページを収録したZINEも発売されるとのこと。
農業とファッション、それぞれがこれまで紡いできた糸を撚り合せることは、ひいては畑と街をつなげること。〈カイメン〉はその重いトリガーを鮮やかに引いて見せました。フイナムでもこれからの動向を逐一取り上げる所存ですので、ぜひチェックをお忘れなく。
