CLOSE
NEWS

レイ・ハラカミとプラネタリウムが再会。暗やみの色が15年の時を経て、日本科学未来館へ帰ってきます。

レイ・ハラカミ(Rei Harakami)さんをご存知でしょうか?

浮遊感のある独特な電子音使いから、孤高の音楽家として名を馳せた彼でしたが、いまから2011年に脳出血のため急死。40歳の早すぎるお別れでした。

今年、没後10年を迎えるタイミングで、レイ・ハラカミさんが音楽を担当したプラネタリウム作品『暗やみの色』のリバイバル上映が決定しました。

この『暗やみの色』は、“世界で最も先進的”と評されたプラネタリウム投影機「MEGASTAR-II cosmos」を使用し、「日本科学未来館」で2005年から2007年に上映された作品です。同名のサウンドトラックもリリースされていることは、ご存知の方も多いでしょう。

“見えるもの、見えないもの”をテーマにしたこの作品。コンセプトに共鳴した詩人の谷川俊太郎さんやクラムボンの原田郁子さんが参加し、プラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんらが監修を手掛けています。

夢心地を味わえそうな約15年ぶりの回帰に向けて、レイ・ハラカミさんによるワクワクするような制作当時のコメントを最後にご覧ください。ちなみに、7月9日(金)に開館20年を迎える「日本科学未来館」は、7月9日(金)から11日(日)の3日間限定で常設展を無料開放するとのことなので、そちらもお忘れなく。

この作品で、一番最初に興味を持ったのは、『まだ見えていない何かに焦点を当てる』というコンセプトそのものでした。素敵じゃあないですか! 社会生活の中では、歳を取るほど『見えないモノ、理解出来ないモノ=存在しないモノ』という価値観でしか生きていけない、と勝手に思わされるフシがどうしてもあるわけで、実際にその方が楽だったりするわけですが、そんな事を根底から揺さぶる事が出来る作品になればいいなあと勝手に思っております。科学だろうと表現だろうと、原初的な動機には『未知なるもの』へのロマンがあるわけですよ。この世界を見限ってしまうのか、希望を持つかは、結局その人次第なのですから。生きてれば、こんなにロマンの溢れる仕事に参加出来たりする事もあるのだな、と改めて思えました。

INFORMATION

レイ・ハラカミ リバイバル上映「暗やみの色」

会期:6月26日(土)〜7月25日(日)※土日祝日のみ
場所:日本科学未来館6階 ドームシアター
住所:東京都江東区青海2-3-6
定員:各回61人 ※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、状況に応じて増減の可能性あり。
料金:大人 940円、18歳以下 310円、未就学児 100円(未来館常設展料金を含む)
7月10日、11日は開館20周年のため常設展無料につき大人 310円、18歳以下・未就学児 100円
時間:16:30〜17:00 ※開場:16:20
予約サイト

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP > NEWS

関連記事#日本科学未来館

もっと見る