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知られざるストリートアートの才能を目撃せよ! アニエスベーが目をつける、ル・モジュールドゼールって何者?

アートやカルチャーをこよなく愛するファッションデザイナー、アニエスベー。彼女は遡ることいまから37年前、パリのレ・アール地区、もともと肉屋だった場所にブティックを併設した「ギャラリー デュ ジュール」をオープンしました。

この場所はその名の通り、アニエスベーが好きなアーティストを取り上げるギャラリーで、これまでフューチュラ2000、日比野克彦、ナン・ゴールディン、マーティン・パー、ヴィンセント・ギャロ、ハーモニー・コリン、デヴィッド・リンチ…、有名無名問わず、自身が気に入った才能を積極的に紹介。金持ちのものだったアートの価値に早くから気づき、その魅力を大衆に広めてきました。

この「ギャラリー デュ ジュール」の監修により、2018年、東京・青山にできたのが「アニエスベー ギャラリー ブティック」です。骨董通りから一歩なかに入った〈アニエスベー〉のショップの二階にあるスペースでいま、フランス人アーティスト、メディ・シビルことル・モジュールドゼールの個展「PERSEVERANCE / 忍耐」が行われています。

ゼールはアートの教育を受けず、大手PR会社に勤めた後、ストリートで得た知識と技術を使ってアーティストに転身した異色の経歴の持ち主。彼が2000年代初頭から描く黒の線画は、一見未知なる生物のようであり、どこかSFマンガのキャラクターを思わせるところも。アニエスベーはパリのストリートで彼の作品を知り、注目するようになったといいます。

そんなゼールの個展は、リトグラフからドローイングまで、近年制作した初公開作品を含む、23点を展示販売。木材や人工大理石にドローイングした作品の他、パリ最古のリトグラフのアトリエ「イデム・パリ」でつくった作品も。

個展の名前にある “PERSEVERANCE” は、今年、火星に行った「NASA」の探査船「パーサヴィアランス」から取ったもので、作品からも探査船をイメージしたような感じが伝わってきます。





この個展の会期は7月25日(日)まで。作品が比較的手の出しやすい価格に設定されているところもおすすめしたいポイントです。アニエスベーがいま一押しする、パリのストリートアートをこの機会にぜひ。

INFORMATION

Le Module de Zeer : PERSEVERANCE / 忍耐

会期:~7月25日(日)
会場:アニエスベー ギャラリー ブティック
住所:東京都港区南青山5-7-25 アニエスベー青山店 2F
時間:11:00~20:00 ※営業時間が変更になる場合もあります
Instagram:@agnesb_galerie_boutique

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