カンカン照りの太陽にバテていては、夏は越せません。ならば、ホラー映画を観てキンキンに冷えるのはどうでしょう?
昨年のあの悲劇を覚えているでしょうか。スウェーデンの夏至祭をサイコに描いた映画『ミッドサマー』。A24製作で公開され、コロナ禍にも関わらず日本全国の映画館が超満席になるほど注目を集めました。
さて今回紹介したいのは、同じくA24製作で公開される『ライトハウス』です。スポーツの祭典を決行する政府とは異なる恐ろしさで、あなたの夏をクールにしてくれるはずです。
STORY
1890年代、ニューイングランドの孤島に二人の灯台守がやって来る。彼らにはこれから四週間に渡って、灯台と島の管理を行う仕事 が任されていた。だが、年かさのベテラン、トーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)は、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで二人は島に閉じ込められてしまうーー。
主演を務めるのはこの二人。昨年の大ヒット映画『TENET テネット』で一躍人気を集めたロバート・パティンソンと、言わずとしれた世界の名優ウィレム・デフォーです。
1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件がベースになっており、劇中、ほぼ全編に渡って2人しか登場しない本作。“絶海の孤島”という極度の緊張感が強いられる空間で、彼らが繰り広げる壮絶な会話劇は、一瞬たりとも目が離せません。
また、より人間の感情を浮き彫りにするモノクロームの映像は圧巻。かつてサイレント映画の時代に隆盛を誇っていたスタンダードサイズのスクリーンにこだわったことで“シネマティックな映像美” も実現し、音響がさらに緊迫感を煽ります。
アカデミー賞撮影賞にノミネートされたり、カンヌ国際映画祭監督週間でのプレミア上映で喝采を浴びるなど、すでに世界での評価が高い作品です。
公開は、本日7月9日(金)から。身の毛もよだつホラー映画で、蒸した身体も、スポーツの祭典へのもやもやも、一気に冷却しましょう。