スタイリストとしてのみならず、写真に映像制作、はたまたブランドディレクションまで、肩書きにとらわれることなく自由に表現活動を繰り広げる梶雄太。そんな彼が自ら綴った〈サンセ サンセ〉の商品説明を、ランダムに紹介していく連載企画がスタート! まずは、今シーズンを象徴するロングコート「ノンシャラン」について。
サンセサンセにとってのダンディズムは? と問われたら「ノンシャラン」と答えるでしょう。
「ノンシャラン」。
三島由紀夫のタキシード、吉行淳之介のスーツスタイル、マチュー・アマルリックのシャツ、黒澤明のロゴTシャツ、エドワード・ヤンのポロシャツ、立川談志のヘアバンド、ジョン・ケージのブルーデニム、大木ボンドの伊達眼鏡、いかにも新品のいい服をバシっと着る、のではなく新品のいい服でさえも昔から着ていたかのように着こなすことを言うのでしょうか。
少しイメージしてみます。
「SANSE SANSEの青いロングコートをノンシャランに着る。」
なんだかとても良い感じです。
「赤いロングコートを5人でお揃いで着て決めポーズで写真を撮る。」
それはシャランQでしたね。