肌触りが良く、消臭効果もあるメリノウールは、アウトドアウェアにしばしば使われますが、グレードの高いウールとなれば話は別。
カシミヤにも匹敵する細さ15.5ミクロンの一級品は、柔らかくしなやかではあるものの、タフさを求められるアウトドアウェアには滅多に使われません。さらに流通が全体の1%以下かつ純度も高いニュージランド産ともなればなおのこと。
だから今回、〈アイスブレイカー(icebreaker)〉と〈ゴールドウイン(Goldwin)〉がコラボコレクションに15.5ミクロンのスーパーファインメリノを起用したのは、なんだかワクワクする展開です。
さて、これをアウトドアブランドたちが手がけていると聞いて、どう思いますか?
アウトドアウェアが得意とするシャカシャカやゴワゴワではなく、上品でふんわりとした表情。にもかかわらず、細部はしっかりウェアの顔をしているそのアンバランスさに、底知れない魅力が詰まっています。コクのある落ち着いたカラーも、無骨さを抑えていてちょうどいい塩梅。
メリノウールをシグネチャー素材とする〈アイスブレイカー〉が素材の良さを存分に引き出し、〈ゴールドウイン〉がアウトドアを上手にミックスした結果は、上々です。
コートやキャップなどの計7品番が10月1日(金)から順次展開。この絶妙なバランスは、ぜひ着用して楽しんでください。