近代ファッションが盛り上がりはじめる20世紀後半、決まり切ったイギリスの紳士服にユーモアを散りばめ、独自のスタイルを築いた〈ポール・スミス(Paul Smith)〉。たくさんあるメンズアイテムのなかでもスーツはこのブランドの原点と言っていいでしょう。
ここで紹介するのは、この秋冬の新作「Modern Working Wardrobe」。着心地がよくてカジュアル、ウィズコロナ時代に相応しい汎用性の高い服の数々です。その中核をなすのは、〈ポール・スミス〉が得意とするテーラリングを応用し、つくられたセットアップ。フォーマルなスーツとカジュアルな日常着の中間といえば分かりやすいかもしれません。
このリリースに合わせて、キャンペーンビジュアルと動画も発表されました。起用されたのはプロモデルではなく、会計士、パーソナルトレーナー、シェフ、レストラン給仕など、職業の異なる男性や学生たち。このなかにロンドンを拠点に活躍する建築家、早津毅さんも含まれています。
それぞれの視点で「Modern Working Wardrobe」の着こなしや楽しみ方を紹介。リアルな人々の姿にどこか安心感を覚えます。
このコレクションはセットアップの他、ニットジャケットやシャツ、パーカ、ジョガーパンツなどもラインナップ。時代に合わせて進化する〈ポール・スミス〉の意気込みが伝わってくる内容です。
緊急事態宣言が解除され、会社に着ていくものをお探しの方も多いのではないでしょうか。これらは新しい時代の心強い味方になるはずです。