パグメントがカプセルコレクションのリミテッドストアを2日間限定で開催。 彼らが紡ぐのは、服が生産できない未来、そしてそれ以前の物語。

写真、パフォーマンスといったさまざまな手法を用いて、衣服と人・都市・社会との関係性を抽出し、コレクションを制作、発表してきた〈パグメント（PUGMENT）〉。

2019年に東京都現代美術館で行われた美術展「MOT アニュアル 2019 Echo after Echo: 仮の声、新しい影」でのショーを皮切りに、毎年ギャラリーや美術館などで、服を媒介とした表現活動をおこなってきました。

そんな彼らが9月に発表した「SUNDRESS」は、国という枠組みが解体された ”未来”（つまり新たな洋服を生産することが困難になった未来）を舞台に、1点ものの服を中心に製作したコレクション。

今回ご紹介するのは、その前日譚をテーマにつくられたカプセルコレクション「“SUNDRESS” PREQUEL」です。まずは写真をご覧ください。

行政機関の制服をモチーフに、着物の柄を刺繍で施したでメルトンコートやシャツ、そしてエポーレット（肩にそって付けるバンド状の付属品）によってシルエットを変えられるシャツ、カーディガン、カーゴパンツなど計7アイテムを発表します。

どれもクラシカルとも現代的とも言い切れない不思議な空気をまとっていて、前述の ”未来” の「前日譚」という背景がしっくりときます。

以上のカプセルコレクションは、12月4日（土）と5日（日）の2日間限定で、表参道のギャラリー「tentplant」で販売がされ、公式オンラインストアでも購入することができます。

〈パグメント〉の世界観の一端に触れるいい機会ですので、ぜひ足をお運びください。

Photo_Shota Kono