若者文化が花開く場所にディースクエアードが初進出。ブランドの新たな一面を示す、インダストリアルな空間とは。

日本屈指のファッションストリートとして知られる東京・表参道。なかでもランドマーク的存在といえるのが、2006年に完成した商業施設「表参道ヒルズ」です。ここには衣食住にまつわる100以上のショップが集まり、日々カルチャー感度の高い男女を魅了しています。

そんなショッピングスポットに今年3月、〈ディースクエアード（DSQUARED2）〉の直営店がオープンしました。「表参道ヒルズ」の本館1階、正面入り口すぐの絶好のロケーションです。まずは約1分の動画をご覧ください。

約170平米の広さを誇るこのショップは、2店舗分のスペースを使用。剥き出しのコンクリート、メタルの波板、天井の格子ルーバー、チェーンで吊り下げられたハンガー用ポールや照明、チップウレタンフォームを使った什器…、これまでとは異なるコンセプトを掲げ、ブランドの新たな一面が垣間見える、インダストリアルなムード漂う空間に仕上がりました。

こだわりは商品の配置にもあらわれています。メンズとウィメンズを区分けせず、あえて同居させることで誰でも気兼ねなく服が手に取れるように構成。店の中央にはブランドの姿勢を示す、ネオン管でつくられたメッセージが飾られています。さらに、このエリアの特性に合わせて、他店舗にはないデニムのコーナーを設けるなど、フォーマルなものを置かず、カジュアルウェアに特化したところも特徴です。

もちろん、オープン記念の商品も登場。春らしいフラワープリントに、グラフィティ風の文字をあしらったシリーズが用意されました。

実は表参道・原宿エリアは〈ディースクエアード〉を手掛けるディーン＆ダンのケイティン兄弟にとって特別な場所。ポップカルチャーを愛する二人は来日する度に欠かさずこの辺りを訪れ、いまの日本の若者たちのスタイルやムードを積極的に感じるようにしているといいます。実際、この場所で影響を受けて、ウィメンズのコレクションに “Kawaii” という名のパンツのシルエットが登場しました。

〈ディースクエアード〉にとって大きな意味のある、国内17店舗目のショップ。一度訪れてみればブランドの世界観をダイレクトに感じられるはずです。

Photo & Movie_Takuma Utoo