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遊び心と雅びな気持ちと。スタイリスト、ファッションデザイナーの林道雄が見せた新境地。

スタイリストの林道雄が手がけるブランド〈by H.〉。「PART OF LANDSCAPE」=洋服も景観の一部、というコンセプトのもと、林自らがパターンを引き、シルエットやカッティングに細工を施した遊び心のあるアイテムが、服好きを静かに魅了しています。

フイナムで林さんにインタビューをしてから、早いもので1年半くらいの年月が過ぎました。

孤高のクリエイター、林道雄に迫る。

林さんも〈by H.〉も、大きくは変わらず、けれど着実に深化を続けているわけですが、ブランドデビュー当時から〈by H.〉のアイテムを扱っていた〈アーツ&サイエンス(ARTS&SCIENCE)〉とタッグを組むことで、この度新しいラインが誕生しました。

New Cuba Shirt ¥60,500

その名も〈HAS(shirt by H made by A&S)〉。この試みのために、林さんがシャツのデザインを一から考案しパターンを制作。それをもとに〈アーツ&サイエンス〉のオリジナル生地と生産背景を用いて、6タイプのシャツが完成しました。

Narrow Sleeve Wide Long Shirt ¥81,400

これらのシャツをお披露目するイベント「HAS NOT」では、ほかにも〈by H.〉の2022SSコレクションから〈アーツ&サイエンス〉のために製作された別注アイテムや、林さんが学生時代から続けているという1点もののリメイクアイテムも並びます。

今回用意されたリメイクアイテムにはマレーネ・ディートリッヒをはじめ、人物の名前がつけられています。「これはあの人が着たらかっこいいのでは?」といったイメージから生まれたアイデアだそう。

以下、リメイクに関する林さんのコメントです。

「by H.でのものづくりは、デザインを考えパターンを引き、という一からの作業です。このリメイクは、既存のものを解体して仕立ての意図を汲み取り、自分の要素を組み込みながら再構築するという違った側面での面白さがあります。今回HAS NOTのために製作したアイテムはジャケットのリメイクが中心なのですが、特にアウター類はラインや仕立てが複雑に作られているので、崩して再構築するという自分なりの意味を見つけやすいという理由があります。今回、ソニアさんとこの企画について話し合う中で、原点に戻り久しぶりにリメイクをしてみようと思い立ちました。成長した今の自分からどんなものが生まれるか試してみようと。結果的に、面白いものになったと思います。女性がラフに着たらかっこいいと思うものも多く、自由に着てもらえたら嬉しいです」

また、東京・福岡ともに予定しているインスタレーションでは、写真家の松本直也と組んだ試み「松本林の華」が展示されます。「飾る写真」をコンセプトに、花を被写体として、花器・ 空間のスタイリングを林さんが担い、松本さんが写真に収めたものです。

これらすべてのクリエイションを見ることで、林道雄というクリエイターの美意識の一旦に触れることができるのではないでしょうか。

INFORMATION

HAS NOT” HAS (shirt by H. made by A&S)

&SHOP AOYAMA
期間:4月15日(金)〜5月8日(日)
営業:11:00〜19:00 火曜日定休 ※5月3日(火)は営業
※デザイナー在店日:4月23日(土)

A&S FUKUOKA
期間:4月15日(金)~4月24日(日)
営業:11:00~19:00 火曜日定休

インスタレーション
会場:旧SHOES and THINGS/&SHOP AOYAMA隣
期間:4月15日(金)~5月8日(日) ※4月28日(木)臨時休業

林道雄
スタイリスト兼〈by H.〉デザイナー。2006年よりソニア パークに師事。2010年に独立し雑誌、広告、アーティストのスタイリングおよび衣装製作を中心に幅広く活動している。2020SSシーズンよりファッションブランド〈by H.〉をスタート。
by H.公式サイト

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