猛る暑さに気が滅入る一方ですが、ファッションシーンには早くも秋の便りが。
レザーブランド〈シーシーユー(CCU)〉の2022年秋冬コレクションが到着しました。
日焼けが残る肌にもすんなりと馴染むのが、キャメルのスウェードシャツ。
0.6mmまで薄くしたイギリスのシープスウェードを使うことで、“硬く着づらい”といった従来のレザーのイメージを払拭。柔らかくしなやかであり、肌と生地の間に余白も持たせています。
またシャツと同じスウェードを使ったバッグも制作。容量の大きいニュースペーパーバッグをモチーフにしていますが、荷物が少ないときでも落ち感があり、きれいなフォルムを保ちます。
秋が深まってくれば必要になってくるのがアウター。
シャツよりも厚手の0.7mmのスウェードを使ったバーシティジャケットは、レザープロダクトには欠かせないハギを活かして、ダービージャケットのような切り替えのデザインに仕上げています。
加えて、ドットボタンも同色のレザーで包むことで、ハードになりすぎず、落ち着き払った印象に。
そして、今シーズンの注目株が、アメリカのブーツを想起させる赤茶色のカウレザー。
無骨な色合いですが、ゆったりとしたパターンメイキングにすることで、粗野な表情を一変。マイルドなムードにアレンジしています。
カーキのスウェードシャツの下に着ているベストは、40’sのブリティッシュアーミージャーキンベストをイメージ。
元を辿れば、コートの上に羽織っていたというこのアイテムを、現代的なフォルムに置き換えて作成しています。アームホールを大きくし、裾にスリットを入れることで、レイヤードしやすいように調整されています。
ラストは、分量たっぷりのレザーを使ったバンドカラーシャツ。シンプルなルックスですが、ミリタリーのディテールやウエスタンヨークなど、あらゆる出自を解釈し、編集し直した一着です。
どのアイテムもデリバリーは9月中旬ごろ。
まだ少し先ですが、夏を謳歌していればあっという間。季節が巡って来る前にチェックしておきたいアイテムばかりです。
- Direction&Styling_Akio Hasegawa
- Photo_Seishi Shirakawa
- Hair_Kenichi Yaguchi
CCU 2022AW
問い合わせ:
ELIGHT
03-6712-7034
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