左:ゲルハルト・リヒター《抽象絵画(649-2)》(1987)、右:クロード・モネ《睡蓮の池》(1899)
Photo_Ken Kato
2002年に開館した「ポーラ美術館」は、ポーラ創業家の2代目・鈴木常司氏が戦後約40年かけて収集したコレクションをもとに、これまでさまざまな企画展を開催してきました。
そして開館20周年となる今年、これまでで最大規模の記念展を開催中です。タイトルは、「モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」。
この展覧会は、鈴木常司氏のコレクションと新収蔵作品を組み合わせた第一部と、従来のコレクションにはなかった、近代と現代を繋ぐ作家たちの作品を紹介する第二部で構成。第二部では、「ポーラ美術館」として初めて収蔵する作家が多数登場します。
そして、メインテーマに掲げられたのは“光”。移ろいゆく光を描いたモネやルノワール、何層にも重なる絵具で「シャイン(光、仮象)」を表現するゲルハルト・リヒターに、ネオン管を用いたケリス・ウィン・エヴァンス、光の色そのものを写し撮った杉本博司など、印象派から現代までの光にまつわる作品が数多く展示されています。
都会の喧騒を忘れさせてくれる森に囲まれた空間で、時代の移ろいと共に光の表現が変わりゆく様を堪能してみてください。会期は9月6日(火)までです。
INFORMATION
ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に
会期:〜9月6日(火) 会期中無休
場所:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
電話:0460-84-2111
オフィシャルサイト