スタイリストとしてのみならず、写真に映像制作、はたまたブランドディレクションまで、肩書きにとらわれることなく自由に表現活動を繰り広げる梶雄太。そんな彼が自ら綴った〈サンセ サンセ〉の商品説明を、ランダムに紹介していく連載企画。今回は、〈サンセ サンセ〉担当部長のご実家を舞台に、超ビッグサイズのトートバッグが生まれた背景を綴ります。
１度自分が写真を撮るファッションの撮影のために、岡山の〈サンセ サンセ〉担当部長のご実家にお伺いしたことがあります。
僕自身がカメラマンとなり撮影をおこなう時に意識していることの１つに、何かしら自分がいままで経験してきた時間と、その写真を撮る行為の関連性ということがあります。
そういった意味では担当部長のご実家での撮影というのは、貴重な意味がありました。
もともとは〈サンセ サンセ〉とは全く関係のない仕事で部長と出会ってから、数年の間にいろいろな仕事のやりとりをしてきました。そこから気付いたら〈サンセ サンセ〉が始まっていたというくらい、自然な付き合いができていると思っています。特にこれといった話をする仲でないのにもかかわらず。
その部長のご実家で１番驚いたのがお庭でした。特になんの手入れをしているわけでもなさそうな感じの庭だったのですが、一目見た時にデレク・ジャーマンの庭を思い出したのです。
その時に撮った庭の写真が内側についたビックトートバッグです（尚、今回のバッグには庭の写真は省略させて頂いております）。
