テーマはずばり“温泉”。山谷佑介の3年ぶりの写真集は、フロットサム ブックスにとって初の出版物です。

みんながだいすきな温泉。そのなかでも整備されず自然のなかに存在するものは“野湯”と呼ばれています。そんな野湯をこよなく愛し、15年ほど前からライフワークのひとつとして全国各地を歩きまわり、レンズを向けて記録してきたのが写真家の山谷佑介です。

ひとりで行くこともあれば家族や友人と共に訪れたり、時にはZINEやSNSで同行者を募集して同じ湯に浸かるのが山谷佑介流儀。

そんな温泉をテーマにした3年ぶりとなる写真集『ONSEN Ⅰ』のリリースは、古くから親交のある代田橋に構える「フロットサム ブックス（flotsam books）」にとっての初の出版物となります。

3月17日（金）より「フロットサム ブックス」にて、写真集の先行発売と展示イベントを開催。現時点ですでに『ONSEN Ⅱ』『ONSEN Ⅲ』の出版も予定されているそうです。

湯や水辺の場を中心にした人々のコミュニケーションは『日本書紀』や『万葉集』にも記述されているそうで、山谷佑介も温泉での撮影を続けていくうちに、原子の時代に耳を傾け、時間や空間を超えて異なる惑星へと思いを馳せるような視点になってきたとか。『ONSEN Ⅰ』の全64ページに収められた写真の数々から、なにを感じるかはあなた次第です。