雨も増えるし、じめっとしているから外には出たくない。そんなときは、家の中で過ごす時間を充実させてみるのも手です。より居心地よく過ごすために、チェアを変えてみるというのもいいかもしれません。
たとえば、〈カール・ハンセン&サン(CARL HANSEN & SON)〉の「PK1」というチェア。デンマークのデザイナー、ポール・ケアホルムの代表的なこのチェアに、ペーパーコード仕様が登場しました。
この「PK1」は、1955年にポール・ケアホルムが初めて手がけたチェアです。スチールを使用した軽量でスタッキングできるデザインは、フラッグハリヤードと籐の仕様でつくられ、近年は廃盤となっていました。今回はSFC認証の天然素材によるペーパーコードで、待望の復活という訳です。
ぺーパーコードを長年扱っている〈カール・ハンセン&サン〉だけに、仕上げるのは熟練の職人達。オリジナルにヒントを得ながら、「PK1」のために考案した織り方を考案しました。その結果、シートとバックレストを手作業で織り上げるのにおよそ15時間を要し、約180メートルのコードが必要となったそうです。
こんな手間から、美しさはもちろん、柔らかな座り心地が楽しめます。サイズは現代人に合うように、1950年代半ばの作品と比べて6%大きくしたそうですが、オリジナルデザインを尊重しているようです。
ダイニングでも、デスクでも、オフィスでもいけます。ペーパーコードでもナチュラル過ぎず、スチールの硬質な質感のおかげで締まって見えるのがいいですね。
最大で4脚までスタッキングできてスペースも取らないのも嬉しいところ。ペーパーコード特有のギュギュッという音を楽しんでみてください。