その柄をみてピンときたならアメカジ通に違いない。〈メゾン マルジェラ(Maison Margiela)〉がこのたびコラボレーションの相手に選んだのは、〈ペンドルトン〉。1950年代のアーカイブからレッド、ピンクサンセット、ラストのチェックをピックアップした。
カーディガンやロンパース、あるいはフォーマルウェアの部分使いなど、バリエーション豊富に揃えたコラボレーション・コレクションのなかでもとびきり物欲が刺激されたのはシャツだ。
ネイティブなパターンを端正な襟と丸みを帯びたシルエットで仕上げるさじ加減は秀逸のひと言である。古着を思わせる淡く、上品なタッチと相まって、タックインしても野暮ったさは皆無だろう。
当該コレクションはクリエイティブ・ディレクター、ジョン・ガリアーノ肝いりのコレクション「Co-Ed」にラインナップされる。今シーズンの「Co-Ed」は22AWに発表した「シネマ・インフェルノ」をベースに、クラシックなアメリカ西部のユニフォームを探求しているという。デザインアプローチを考えれば〈ペンドルトン〉に辿り着くのは自然の成り行きだった。1863年にオレゴンで創業、ブランケットづくりからはじまった〈ペンドルトン〉はまさにその歴史と共にあったブランドといっていい。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa