暑い夏もようやくひと段落して、久しぶりにデニムジャケットに袖を通したい気分が盛り上がっている。そんな気分に応えてくれたのが〈メゾン マルジェラ(Maison Margiela)〉の新作だった。
最大の見どころは袖に象徴される「デコルティケ」。皮をむく、剥ぎ取る、の意となるデコルティケはその名の通り本来隠れているはずの裏地や構造を露出するカットワークのこと。大胆なダメージ加工ながら清潔感が失われないのは〈メゾン マルジェラ〉だからできることだろう。
このデニムジャケットはクリエイティブ・ディレクター、ジョン・ガリアーノが生み出す「Co-Ed」コレクションにラインナップされる。オートクチュールに当たる「アーティザナル」で具現したアイディアやテクニックから派生させたプレタポルテだ。
フロントはボタン付きのポケット2つ、ボタン付きの前立てで構成され、サイドに調整可能なウエストタブ、バックにお馴染みの4本の白いステッチがセットされる。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa