まだまだ寒い日が続く毎日。温泉に浸かってほっとひと息、なんて最高な時間が身に沁みる時期に、写真家の山谷佑介による気になる写真展が開催されます。
野湯(のゆ、やとう)と呼ばれる、自然の中で自噴し整備されていない温泉めぐりは、山谷佑介がカメラを手にして間もない15年ほど前からスタート。友人や家族、時には
SNSやZINEで希望者を募り(!!)、現在も続く活動の中で撮影した写真をまとめた『ONSEN Ⅰ』を、昨年「フロットサム ブックス(flotsam books)」から出版するほどに。
ほっとひと息、というよりは人間の手が入らない自然のありままの姿の温泉は、いわばハードコア・パンクの精神と共鳴するような存在です。
地中より吹き出すエネルギーと、その地上を全裸で歩く人間たち。そんな時空を旅するように写された『ONSEN』シリーズより、厳選されたオリジナルプリントの展示は気になりすぎるところです。2月7日(水)から「スタジオ35分」で行われる写真展で、『ONSEN』が写す世界にじっくり浸ってみてください。