コットンヤーンをベースに、スコットランド産のカシミアを混紡したピリングニット。ピリングとは毛玉のことで文字どおり〈メゾン マルジェラ(Maison Margiela)〉のニットは全身が毛玉で覆われている。
メゾンのDNAである “時の経過” を表した、遊び心のあるあしらいである。
デザインはクルーネックニットとカーディガンの2種。いずれも丸みを帯びたシルエットを描いており、袖を通せばしなやかにフィットする。
今シーズンの〈メゾン マルジェラ〉はインフォーマルなフォーマリティを標榜している。そのニットはまさに形式ばらないフォーマルなスタイルの仕上げに格好だ。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa