日本が世界に誇る漫画文化は、近年あらゆるカルチャーと隣接し、配合を繰り返すことで、さまざまな姿へとメタモルフォーゼしています。
そんななか改めて注目したいのが、漫画の原画です。すべてはここから始まるといっても過言ではなく、0→1が生まれる瞬間が原画には色濃く焼き付いています。
この度、世界に大きな影響を与え続ける漫画家・士郎正宗の作品原画展『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』が世田谷文学館にて開催されます。
『攻殻機動隊』『アップルシード』『ドミニオン』など初出しを含む、大展覧会です。
士郎正宗は、上記の作品が発表された1980~90年代当時はまだ世に浸透していなかった先端技術の情報を独自の感覚で捉え、世界でいち早く電脳化する未来を漫画で表現してきました。
その革新性は、その後の漫画、SF文学、映画などのクリエイターたちに大きな影響を与え続けています。
本展覧会では代表作の一つである『攻殻機動隊』を中心に、初期作品『ブラックマジック』から『アップルシード』、『ドミニオン』、『仙術超攻殻オリオン』、そして現在に至るまでの軌跡を辿ることができる展示内容となる予定です。
今回公開されたキービジュアルは『攻殻機動隊』をはじめ、士郎正宗の代表作品が一堂に集うデザインとなっており、展覧会では多数のオリジナルグッズや、ブランドコラボグッズ、そしてアーティストとのコラボレーションも予定しているとのこと。
ちなみに本日11月18日は、来年2025年に30周年を迎える映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)が公開されたメモリアルな日。世田谷文学館の開館30周年と合わせて、2025年は「士郎正宗の世界展」が大きな話題となることでしょう。
グッズ・券売情報などを含めた最新情報は、「士郎正宗の世界展」公式ウェブサイトや公式SNSでの発信を待ちましょう。
士郎正宗の世界展 ~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~
会期:2025年4月12日(土)~8月17日(日)
※月曜日は休館日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
会場:世田谷文学館
住所:東京都世田谷区南烏山1-10−10
主催:世田谷文学館、講談社、パルコ
企画協力:青心社
特別協力:士郎正宗
チケット料金:一般 1,500円 ※学生含む各種割引有り ※グッズ付きチケットも販売予定。
公式サイト
士郎正宗
漫画家・イラストレーター。1982年にマンガやイラストの分野で活動開始。 以降主な作品として『アップルシード』、 『ドミニオン』(1984年~青心社)、『攻殻機動隊』(1989年~ 講談社)、『紅殻のパンドラ』(2012年~ KADOKAWA)の原作者。アニメ家としての主な作品は『ブラック マジックM66』。そのほか、ゲームや画集などさまざまな制作分野で活躍。