近年のランニングシーンで破竹の快進撃を続ける〈アディダス(adidas)〉から、レーシングシューズシリーズ「アディゼロ」の最新作「ADIZERO ADIOS PRO EVO 2」が発表されました。
ADIZERO ADIOS PRO EVO 2 ¥82,500
2025年5月下旬発売予定
〈アディダス〉のランニングシューズ史上最軽量モデルとして2023年9月に登場した「ADIZERO ADIOS PRO EVO 1(以下EVO 1)」の後継モデルとなる今作。基本的なデザインや仕様は前作「EVO 1」を踏襲し、重量は前作とまったく同じ138グラム(27.0cm片足)の超軽量設計。8万円を超える価格設定も前作と同様です。
今作では、そのパフォーマンスをより高めるため、次世代フォームテクノロジー「LIGHTSTRIKE PRO EVOフォーム」を前足部に3ミリ増量。これにより5%のエネルギーリターンの向上を実現しているとか。
また、さらなるスピードの向上を図るため、アウトソールもアップデート。グリップパターンが大幅に刷新されています。
担当者が語る、開発の背景。
ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハの〈アディダス〉本社で開催されたメディア向けイベントにて、〈アディダス〉のランニングカテゴリーを統括するアルベルト・マンガネッリは、「前作『EVO 1』は多くのワールドマラソンメジャーズ優勝者に着用され、3つの世界記録を更新したほか、30以上の主要ロードレースの優勝に貢献してきた。今回の『EVO 2』はそのパフォーマンスを進化させるため、アスリートからのフィードバックを反映して改良を図った」とコメント。
アルベルト・マンガネッリ
アディダス ランニングカテゴリー ゼネラルマネージャー
フルモデルチェンジではなくマイナーアップデートにとどめた理由について、このシューズの開発に携わったプロダクト担当のサム・トルアックスは、「前作『EVO 1』のパフォーマンス、とくにエネルギーリターン性能が非常に高評価だったため、大きな変革ではなく、『さらにすこしでも良くする』という改善ベースで開発を進めた」と説明します。
サム・トルアックス
アディダス アディゼロ グローバルプロダクトマネージャー
ドイツ本社でイベント開催。アディゼロ着用選手が世界新記録を樹立!
「ADIZERO ADIOS PRO EVO 2」が発表された2日後の4月26日、「アディゼロ」をフィーチャーしたランニングイベント「ADIZERO: ROAD TO RECORDS 2025」が〈アディダス〉本社の特設コースにて開催されました。
2021年に初開催された「ADIZERO: ROAD TO RECORDS」は、世界のエリートランナーが招待制で参加するワールドアスレティックス公認レース。10キロ、5キロ、800メートル、1マイルのレースがそれぞれ設けられ、過去4回の開催で合計33の世界新記録が誕生しています。
5回目の開催となる今回のイベントでは、女子10キロロードレースでケニアのアグネス・ゲティチ選手が29分27秒の世界新記録を樹立したほか、4つの大陸記録更新と、4つの国内記録更新があり、合計で11の記録を更新しました。着用シューズはもちろんすべて「アディゼロ」シリーズです。
日本からも〈アディダス〉がパートナーシップを結ぶ学生選手や実業団選手が参加。青山学院大学の黒田朝日選手、創価大学の織橋巧選手、富士通の浦野雄平選手ら日本のトップランナーが「アディゼロ」を履いて出場し、レベルの高い走りを見せました。
エリートレースの後には、メディア関係者や地元の市民ランナーなどが参加するファンラン5キロを開催。我らがフイナム ランニング クラブ♡も〈アディダス〉から招かれてこのイベントに参加し、「アディゼロ」のポテンシャルの高さを感じながら、5キロのランを楽しみました。
さらに、「ADIZERO: ROAD TO RECORDS 2025」の翌日の4月27日にイギリス・ロンドンで開催された「ロンドンマラソン」において、男子は「EVO 2」を着用したケニアのバスティアンキマル・サウェ選手が2時間2分27秒で優勝、女子は「EVO 1」を着用したエチオピアのティギスト・アセファ選手が女子単独レースの世界新記録となる2時間15分50秒で優勝。「アディゼロ」のパフォーマンスの高さを大舞台で実証しました。
1秒でも速いベストタイムを目指して走るすべてのランナーに向けて開発され、多くの記録更新に貢献してきた「アディゼロ」。その卓越した性能をぜひ自身の足で体感してみてください。
Text_Issey Enomoto