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写真家・映像監督 奥山由之とファセッタズムによる「TOKYO SEQUENCE」が完結。ある時期の東京の、時間と空間と刹那を濃厚にパッケージした記録です。

2020年より始動した、写真家・映像監督の奥山由之と〈ファセッタズム(FACETASM)〉によるプロジェクト「TOKYO SEQUENCE」。

日々移りゆく東京の街と、そこに息づく多様な人物を総勢200名に渡り活写していくビジュアルプレゼンテーションを、フイナムはいく年にもわたってサポートしてきました。

8mmの映像用フィルムカメラで撮影し、ベタ焼きの1コマ1コマから、1秒にも満たない0.0何秒の時が流れる3コマを選び、ほんのわずかな時間の中で移りゆく東京の変化や、個性豊かな人物像、そして〈ファセッタズム〉のファッションが、連続的なビジュアルによって表現されています。

時間をかけてゆっくりと制作を続けてきた「TOKYO SEQUENCE」がついに完結。一冊の写真集へと結実いたしました。

総勢200名の撮り下ろしに加え、流動的に変化していくことを惜しまない“東京”という個性的な街を、奥山由之が切り取った風景写真が収録されています。

被写体には、太田莉菜、佐久間由衣、鈴鹿央士、曽我部恵一、千葉雄喜、野村訓市、横田真悠などが参加しています。

「“TOKYO SEQUENCE”の制作が始まったのは2018年頃で、当時の東京はオリンピックに向けて大規模な開発が至るところで進行していました。その街並みは、多種多様な文化や時代のレイヤーが重なり合い、共存し、うねるように力強く変化し続けていました。 “余白と混沌の都市”、”変わり続ける完成形”とも言える「東京」という街を体現する、FACETASMの洋服と200人の被写体。結果としてコロナ禍も経た6年間にわたる⻑期プロジェクトになりましたが、⻑い時間のなかで、人も、ファッションも、街も大きく変化する“東京”の”連続性”を感じ取って頂ける作品になったと思います。ぜひご覧いただけましたら幸いです。」 奥山 由之

「6年間に渡り奥山くんと僕らの視点で見てきた東京という街。日々変わっていく景色とそれぞれの日常を重ね合わせた“TOKYO SEQUENCE”が出版されます。パンデミックで価値観が変わっていく瞬間や、起き続けるスクラップ&ビルドの切なさや上擦った気持ちを感じたあの時も、僕らはそこに居ました。昨日も今日も、そしてあの日々も再び繰り返す事ができない様に、FACETASMを纏った200名にも及ぶ被写体の方々との撮影はきっとこれから先振り返ってみると貴重な出来事なのでしょう。被写体の方々と他愛もない会話をしながら撮影場所まで移動する時間も心地よく、今ではとても懐かしく優しい気持ちを思い出します。僕らの感じた東京に流れる時間を是非、感じてください 」FACETASM 落合 宏理

今回の出版を記念し、5月11日(日)に「代官山 蔦屋書店」にて奥山由之と〈ファセッタズム〉のデザイナーの落合宏理によるサイン会を開催いたします。写真集の発売を記念し製作された限定ポスターも販売。全9種、数量限定のスペシャルエディションで、奥山由之とFACETASMの直筆サイン入りとなっています。

なお、写真集は、「スーパーラボストア」「FACETASM AOYAMA」でも購入が可能です。

今もなお、変化、変容し続ける東京の、ある時期のすがたかたちを濃厚に焼き付けたプロジェクト「TOKYO SEQUENCE」。

10年後に見たら今とはまた別の感慨が湧くに違いない、特別で特殊な作品となっています。

INFORMATION

TOKYO SEQUENCE サイン会

日程:5月11日(日)
時間:19:30〜21:00 ※事前予約不要
会場:代官山 蔦屋書店
住所:東京都渋谷区猿楽町17−5 代官山T−SITE 2号館一階アートカウンター
問い合わせ:代官山 蔦屋書店 03-3770-2525

写真集詳細
判型:W22xH27.3cm
貢数:304 ページ
印刷:カラーオフセット印刷
価格:¥9,900
出版社:スーパーラボ
問い合わせ先:スーパーラボ info@superlabo.com

奥山由之
1991年生まれ、東京都出身。写真家、映画監督。2011年に『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞を受賞。以降、具象と抽象といった相反する要素の混在や矛盾などを主なテーマに作品制作を続けている。2016年には『BACON ICE CREAM』で第 47回講談社出版文化賞写真賞を受賞。主な写真集に『windows』『flowers』『As the Call, So the Echo』(ともに赤々舎)『BEST BEFORE』『POCARI SWEAT』(ともに⻘幻舎)など多数。主な個展に「BACON ICE CREAM」パルコ ミュージアム(東京、2016年)、「As the Call, So the Echo」Gallery916(東京、2017年)、「君の住む街」表参道ヒル ズ スペースオー(東京、2017年)、「白い光」キヤノンギャラリーS(東京、2019年)、「windows」amanaTIGP(東 京、2023年)など。映画監督としての作品に『アット・ザ・ベンチ』がある。

FACETASM
日本のファッションブランド。 デザイナー 落合 宏理が手掛ける。ブランド名はフランス語で多面体の面を意味する単語facetをベースにした造語で、様々な見え方、相貌などの意味が込められている。2007年S/Sより東京コレクションにおいて展覧会形式で作品を発表。2013年に第31回毎日ファッション 大賞の新人賞を受賞。2016年に第34回毎日ファッション大賞にて大賞を受賞。2016年にはリオ五輪閉会式「フラッグハ ンドオーバーセレモニー」の衣装製作を担当、第三回LVMH Young Fashion Designer Prizeにて日本人で初のファイナリストに選出、第34回毎日ファッション大賞「大賞」を受賞。毎年2つのコレクションをリリースしており、グローバルで 展開されています。2021年よりクリエイティブディレクターとしてファミリーマートによるブランド「Convenience Wear(コンビニエンス ウェア)」も手がけている。2023 年Convenience Wear で初のファッションショー「FamilyMart FEST.」を開催した。

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