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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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60'S MINOR BRANDS GYM SHOES。

2008.08.05

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前回に続いて今日もオールドのスニーカーネタを。


<60'S MINOR BRANDS GYM SHOES DEAD STOCK ¥8,295~>
その細身のシェイプからよくデッキシューズだと勘違いされがちですが、コレらはれっきとしたスポーツ用シューズ。
と言っても何か専門の競技用ではなく、英語ではジムシューズと呼ばれる類のスニーカー。分かりやすく(?)言うとトレーニングシューズのようなモノですね。


アッパーはデッキシューズとさほど変わりありませんが、大きく違うのがそのソールの形状。
トップサイダーのスペリーソールなどのように滑りを防止する波状ソールではなく、70年代以前のジムシューズ、レスリングシューズなどに多く見られる凹凸の少ないアウトソールを使用しています。


一見すべて同じブランド、モデルに見えますが、実は1足1足、ハト目のカラーやサイドテープ&アウトソールのパターン、インソールのデザインなどに微妙な違いがあるんです。

ヒールパッチを見れば分かる通り、各所の仕様だけでなくブランドネームもそれぞれ違います。(ネームパッチが削られているのはファクトリーセカンド<B品>の為。)

実はこれらのスニーカー、3足ともブランドは違えど生産されたメーカー(工場)が全て一緒なんです。
今で言う「ファクトリーブランド」のようなモノで、70年代頃まではこういったマイナーブランドだけでなく、コンバースのような大手ブランドでもモデルによっては外部のファクトリーに発注、生産を依頼していた事があったんです。
僕が数年前に見つけたデッドストックスニーカーの中にも、コンバースネームのファストブレイクと一緒に、まったく同じ作りなのに違うネームが付いたモノが混じっていた事がありました。
恐らく80年代以前のコンバースシューズのうち、上画像のようなデザインのインソールを使用しているデッキ、ジム、テニス用シューズや、カップソールを使用している廉価なバスケットボールシューズのほとんどはこういったファクトリーブランドによって生産されていたんじゃないかと。

 
<67'S US ARMY GYM SHOES DEAD STOCK SIZE:12, ¥13,440>
また、今回見つけたデッドジムシューズの中で、1足だけUS ARMYのモノが混じっていました。
アッパー内側のミルスペックにしっかり”67”"と年式が記載されています。
なので、70~80年代に採用されていた通称「アーミーコンバース」と呼ばれるモデルの前身に当たるモノだと思います。
コチラも他のジムシューズと同じメーカーによって生産されたモノ。なぜソレが分かるかというと...



左がUS ARMYのモノで、右が上で紹介したモノのアッパー内側。サイズ、品番の表記方法が2足ともほとんど同じなんです。
US ARMYのスペック部分に納入業者の名が入っていれば、これらをどこのメーカーが生産したのか判明したんですが、残念ながらソレは分からず...
とはいえスペックに年式が記載されていたおかげで、これらのスニーカーが60年代末頃に生産されたモノだという事が分かりました。

新品屋さんではもう秋冬モノが立ち上がってくる時期ですが、まだまだ暑い日が続きます。
「コンバースやヴァンズじゃ人とかぶるからヤダ。」というアンチメジャーな方、今夏最後の一足にいかがでしょうか?

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