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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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ミラクル商品詳細 その5。

2008.08.06

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前回(その4)で終了するつもりだったこのシリーズ。先月の出張で予想外のアゲインがあったのでもう少し続きます。


<80'S USN UTILITY PANTS DEAD STOCK, SIZE:32R, ¥10,290>
USネイビー ユーティリティーパンツのデッドストック。
ユーティリィティーとは「役に立つ、実用的な、実用本位の、多用途の」といった意で、軍では主に作業用パンツとして使用されていたモノです。
USアーミーのユーティリティーパンツは通称「ベイカーパンツ」と呼ばれ、古着界でも昔から認知度、人気の高いアイテムですが、このネイビー版は一般にあまり知られておらず、一部のファンのみぞ知るマニアックなポジションに置かれていた日陰モノ。
直線的なステッチワークの多いアーミーモノと違い、ネイビーモノならではの丸みのあるポケットがカワイイです。


コチラがウエスト内側部分に付くサイズタグ。
レングスが”R”(レギュラー)表記となっていますが、これもまたネイビーモノに多く見られるディテールで、裾が「切りっ放し」になっています。これは軍から支給された兵士が、各々自分のレングスに合わせて裾上げをするという仕様。
タグの上にプリントされている”12”というナンバーは、恐らくインスペクター(検査官)の番号かと。


それと左お尻ポケットの内側に付くミルスペックタグ。
サイズ表記の下の列に”80”と書かれているのが、このパンツの供給メーカー「ガルフ アパレル コーポレーション」が軍と契約をした年で、このパンツがそれ以降に作られたモノだという事が分かります。
ちなみにこのパンツ、膝下から裾にかけて若干フレアするブーツカットのようなシルエットなんですが、’72年頃まではフレアではなくストレートだったんです。
実は今回の入荷でもストレートが何本か混じっていたんですが、それら(¥15,540)はすぐに完売してしまいました。
なお、知人から聞いた話によると素材がこのような50/50(コットン/ナイロン)ではなく、100%コットンのモノも存在するそうです。
アーミーのフィールドパンツではM-51が100%コットン、M-65からコットン/ナイロン素材になるので、恐らくソレも60年代前半以前に生産されたモノではないかと推測。

僕もこのネイビー ユーティリティーパンツをかなりのヘビロテで愛用中。ストレート、フレア&カットオフショーツをその日の気分で穿き回しています。
最近人気のUSネイビーモノですが、こんな一見ネイビーだと分からないマニアックなアイテムも面白いんじゃないかと思います。

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