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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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WOOL WOOL WOOL。

2008.11.30

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最近、めっきり寒くなりましたね。。。
「僕が昨日、ウールコートを買ったから。」という訳ではありませんが、前回の仕入れで古い羊クンが結構見つかったので、今日はその子たちのご紹介を。


<"Klinkerfues Bros. Co." DOUBLE MACKINAW COAT SIZE: 40 ¥31,290>
まずは最近人気のマッキノージャケット。40年代頃に生産されたモノだと思います。
胸と背中部分が2枚仕立てになっている、通称「ダブル・マッキノー」スタイルですが、フィルソンなどのモノのように袖部分が2重になっていないので、実際にタウンユースで着るにはコチラのほうが軽いし動きやすいのでおススメですね。
サイズは「40」表記ですが、作り、縮みのからか、実際には普段「38」を着ている方にちょうどいいサイズだと思います。


メーカーは、ミネソタ州はセント・ポールにあった「クリンカーフューズ・ブラザーズ カンパニー」。
名前、地理的に見て、ドイツ系移民が創めたメーカーじゃないかと。
1910年代にはすでに存在していたようですが、現存はしていない模様。
当時の流行りだったんでしょうか?この子のように古いコートのタグは、"COAT"ではなく"KOAT"表記になっているモノが多い気がします。"KWIK"ジッパーも元は"QUICK"が語源なんですかね?


胸のパッチもかなりいい味を出しています。
"DETROIT SPORTMEN'S CONGRESS"という射撃クラブのモノで、どうやらこのクラブは現存しているよう。まあそんな情報はどうでもいいですね。。。


<P-COAT STYLE WOOL COAT with LEATHER TRIM SIZE: 40~42 ¥52,290>
コチラは30年代末~40年代前半頃に作られたモノだと思います。
こういったレザーパイピング付きのウールジャケット。スポジャケではよく見るスタイルですが、Pコートタイプではあまりないんじゃないかと。
ただ、ひ弱なボディーには似合わないかなりイカツいスタイルです。体自慢なマッチョの方におススめです(笑)。


裾の合わせ部分裏側にタグが付いていましたが、残念ながら解読できず。。。


<"THE KIMBALL SAFETY PRODUCTS. CO." WORK JACKET WITH CHIN STRAP SIZE: 36~38 ¥34,440>
コチラもかなり変わったスタイルのウールジャケット。50年代頃のモノだと思います。
チンストがなければ普通にカジュアルウェアと勘違いしそうなデザイン。袖、ポケットの仕様もシャツのような軽めの作りです。


メーカーは、オハイオ州はクリーブランドにあった「キンボール セーフティー プロダクツ カンパニー」。
このメーカー名からもコイツがワークウエアとして作られたことが分かりますね。


これまた不思議なのがボタン。全てスナップ仕様になってるんですが、なぜか最初にステッチによるボタンホールを作ろうとした痕跡が。
ただしステッチだけでホールは開けられてないので、元のオーナーによるカスタムではないことは確かなんですが、一体何のためにこんな仕様になっているんでしょうか。。。


<WOOL SPORT JACKET WITH ハト目ZIP SIZE: 36~38 ¥39,900>
コレに関してはすでに説明も要らないかと思いますが、40年代製のハト目ジップ付きスポジャケです。
強いて特徴を言えば、「オメプリ入っていますよ。」ってことくらいでしょうか?
注)「オメプリ」を知らない方は、誰か古着好きな関西の人に聞いて下さいね(笑)。


首元に付く、この年代特有の"ALL WOOL"、"SPORT JACKET"表記のタグです。
コチラも特に説明することはございません。


ハト目付きのタロンジップ。コチラも特に説明することはございませんね、ハイ。


ご覧のように左袖にリペアが施されていますが、コレ以外はボチボチの程度です。
「マイ ファースト ハト目」にするにはお手頃なところじゃないかと思います。


<PULLOVER BENCH COAT WITH PACTH POCKET SIZE: 38~40 ¥71,400>
締めはコチラのベンチコート。恐らく30年代製だと思います。
残念ながらタグが欠品してしまっていますが、程度はかなり良いですね、ハイ。


ジッパーは前後共にコの字止めの棒タロン。カブリじゃなければハト目が付いていたであろうジップですね。


全体に簡素な作りですが、サイドのスリット部分に小さく入った革の補強パーツがカワイイ(?)です。

以上、最近アメリカでも値段が急騰しているオールドのウールジャケット君たちでした。
ちなみにダブルマッキノー以外はおおよそのサイズを記載しました。
正確な実寸サイズを知りたい方はお気軽にコメントください。素人採寸(?)でお測りさせていただきます。


Comment: 1

先日はすみませんでした。次回は上目黒集会も含め必ず! お会いできるの楽しみにしてます!

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