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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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CANADIAN MILITARY WORK JACKET MADE BY GWG。

2009.03.02

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本日は、一風変わったデニムジャケットのご紹介を。

blogphoto2mar09 001.JPGblogphoto2mar09 007.JPG

<CANADIAN MILITARY WORK JACKET MADE BY GWG SIZE:5 (39-40), ¥27,090>

一見、アメリカのワークブランドが作ったデニムジャケットのようですが、実は50年代に作業用ジャケットとして生産されたカナダ軍のモノなんです。

blogphoto2mar09(2) 002.JPG背中の裾内側部分にご覧のようなミルスペックを装備。
最初にこのコントラクター名を見た時、「どっかで聞いたことのあるメーカーだな。」と思い調べてみたところ、この会社、カナダ製ワークブランドでお馴染みの「GWG」を生産していた「THE GREAT WESTERN GARMENT 」社だったんですね。
ちなみにこの「グレート・ウエスタン・ガーメント」社、1911年に創業、70年代に入るとリーバイスに買収され、工場が閉鎖される2004年までの間、カナディアン・リーバイスの製品を生産していたようです。
サイズはイギリス軍と同様、一桁の数字で表記され、また補足として胸囲、対象身長が記されています。また「1955」という年式もちゃんと記載されており、コチラは製造年、もしくは契約年を表しているんだと思います。

blogphoto2mar09 005.JPGこのジャケットの目玉ディテール。かなり大振りなチンストが装備されており、返し用のボタンもしっかり付いています。

blogphoto2mar09 003.JPGblogphoto2mar09 002.JPGボタンは全て無地のドーナッツボタンを使用しているんですが、これが打ち込みではなく縫い付けという、アメリカモノでは見られない変わった仕様になっています。

blogphoto2mar09 006.JPGblogphoto2mar09 008.JPGフロント左胸、バック中央、共に元のオーナーのネーム、認識(?)番号が手書きで入っています。

blogphoto2mar09 011.JPGblogphoto2mar09 010.JPGblogphoto2mar09 009.JPG一般に知られるカナダ製のワークジャケットといえば、40、50年代頃に生産された変形ポケットのカバーオールやカナディアン・カーハートなど、比較的簡素な作りのモノが多いような気がしますが、コチラは多用されたプリーツ、袖口、アジャスターの仕様など、かなり手の込んだ作りになっています。
またデニムの色落ちもかなり良く、生産国を気にされない方にとってはかなりお買い得なジャケットではないでしょうか。
もちろん希少なカナダ軍モノ、さらに有名なワークブランド製という資料的な価値も十分持つ素敵な一品だと思います。

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