茶色いヤツら　その１。 - クリちゃんがイクッ。（栗原道彦）

本日は久しぶりに古着のご紹介を、茶系のアイテムに絞ってお届けします。

＜～40's DUXBAK DUCK HUNTING JACKET, SIZE: 40, ￥27,090＞ SOLD
まずはダックスバックのハンティングジャケットで、３０～４０年代頃に作られたモノ。
正に「ブラウンダック」といったこの年代ならではの濃いカラー＆質感が最高にカッコイイ一品です。

ブランドタグ、サイズタグと共に、この手のジャケットではかなりの確率で欠品、交換されているボタンも全てオリジナルのモノが残っています。
ちなみにフロントトップボタン脇のリペア（右画像参照）が唯一目立つダメージで、その他はダック特有の色ムラ、数か所のピンホールと袖口、ポケット周りに若干の汚れがある程度。
年代、用途を考慮すればかなり良いコンディションだと思います。

ポケットもこの年代ならではのギミックが利いています。特に２つの部屋に分けられた脇ポケットに大型のフラップが１つ付く仕様は４０年代以前に多く見られるディテールですね。

比翼になったフロントを開くと左右にゲームポケットが装備されています。背面内側には道具か何かを留めるためのモノか、謎の糸が縫い付けられています。

シエラデザインのパナミントジャケットのように、襟だけでなく袖口内側にもコーデュロイが貼られています。
以前にアップしたノーフォークスタイルのダックスバックはブログを見てくれたお客さまの元へすぐに旅立ってくれましたが、残念ながらやっぱりハンティングモノは弊社店頭ではあまり人気がないようです（涙）。

ということでもう一枚、懲りずにハンティング系のジャケットを。。。

＜50's 10-X TWILL HUNTING JACKET W/BOX, SIZE: 36, ￥13,440＞ SOLD
コチラは人によってかなり好き嫌いの分かれるノーカラースタイルのシューティングジャケットですが、このスタイルにありがちなレザー製パッドが付いておらず、珍しく両胸にもポケットが付いているので意外と着易い一着ではないでしょうか。（ただし、やはりアームはそれなりに太いです。）

そしてコレがこのジャケットの一番の目玉（？）、なんとオリジナルのカードボード製ボックスが付いています。
底面には「12-57」と、このボックスの生産年月と思われる数字が入っているので、本体のほうも恐らくその辺りに作られたモノだと思います。

何故かサイズタグが切られてしまっていますが、着用感とボックス側面に記載された表記からサイズは間違いなく「３６」だと思います。
またタグの中でもしっかり宣伝されていますが、ボディーには製品を軍に納品していたことで有名な「REEVES BROTHERS」社製のアーミーツイルが使用されています。

箱付きということで実はコチラ、僕が見つけた時はデッドストックだったんですが、結構な焼け、汚れが付いていたので一度洗いを掛けてあります。
汚れのほうは大体落ちたんですが、焼けのほうはご覧の通りそれなりに残ってしまいました。
僕の主観では、そこまで神経質な方でなければ普通に着用してもらえる程度だと思います。

次回も引き続き、茶色いヤツらをご紹介します。ハイ。