秘密のキャベツ - 代官山通信（蔡 俊行）

　なんだか今日のランチ、とんかつに行こうと思っていたのだけど、ニュース読んでイヤになった。とんかつ和幸のキャベツとお新香の使い回し事件。

　料理に添えられているパセリについては都市伝説のような文脈で言われてきたことであるが、まさかキャベツとは。これから出されるものは、ぜんぶソースをかけるか醤油をかけてリサイクルされないように防護しなくてはならない。こんなところでエコ思想盛られても困る。

　例の食品偽装の件だけど、知り合いのシェフに話を聞いたところ、ホテルがそんなことをやっているのは昔から常識だったと。業界では暗黙の了解だったと言ってた。しかし今回の件はさすがにまずいだろうね。

　件のとんかつ会社の若社長さんとは名門ゴルフ場で一度プレーしたことある。落ち着いた紳士で穏やかな方だった。たぶんこういうのは社長の指示ではなく現場での判断だろうと思う。しかし社長が出てきて謝らなくてはならない。でも誤ったからってどうにかなるのだろうか。

　今後どこそこの飲食店は床に落ちだ食材を３秒ルールだから大丈夫だと調理に使ったとか、そんなリークが目白押しになるかもね。そういう時、今回通そうとしているバカ法案、特定秘密保護法案というのが役に立つのかもしれない。もしかすると飲食業がこの法案を支持していたりして。