That Way About Things
ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press
1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com
-
-
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
-
-
U.S MARINES NYLON JACKET
2008.10.20
フィナムブログをご覧の皆様こんにちは☆
今回はアメリカ海兵隊のナイロンJKTをアップします。
毎度、毎度、推測のお話がメインになってしまいますが、
よかったら、お付き合い下さい。
上代税込み(¥60795-)
ベトナム戦争の頃、アメリカ海兵隊員が、沖縄に駐屯した際にオーダーした物と
思われる、ナイロン刺繍JKTです。
バックにもこんな風に、刺繍が入っています。
U.SMARINES(アメリカ海兵隊)といえば、
U.Sミリタリーの、陸軍、海軍、空軍、海兵隊の4軍の中でも、
もっとも訓練期間が長く、非常に苛烈な練兵が有名ですが=====
フロントの右胸には、
かなりキワドイ刺繍・・・・
VCは「ベトコン」ですね。
そして、左胸には海軍の艦首旗を持った軍人さん。
====他軍を除隊し海兵隊に入隊する場合も、他軍での功績にいっさい関係なく、
海兵隊の訓練を受けなくてはならず、
その過酷な訓練についてこられない者は、容赦なく民間社会に投げ戻されます。
そして、練兵訓練を修了した者のみが「MARINES」(海兵)と名乗る事を許されるのです。
タグにきっちりと沖縄、金城とローマ字で刺繍が入っております。
====また、海兵隊といえば、他軍との決定的に違う点は、
アメリカ軍の中で唯一、本土の防衛が任務に含まれていないのです。
つまり、外征専門の部隊ということですね。
そのため、外からは「殴り込み部隊」とも、揶揄されたりしています。
裏地はこんな生地です。
ノリはやはり、スカジャンや、スカシャツなどのスーベニールJKTと一緒のようですね。
この服の持ち主「BARNEY」(バーニー)はBERNARD(バーナード)の別称なので、
海兵隊員の仲間うちではバーニーと呼ばれていたのでしょうね。
また、「BARNEY」には、口論や喧嘩の意味もありますけど、
海兵隊には、気性の荒そうな人が多そうなので、
両方の意味も含んでいたのかもしれませんね。
=====ベトナム戦争のときには、
参戦した米軍部隊の中で海兵隊員は、最もベトナム人から恐れられ、
実際に最も残忍でもあったようです。
左肩の刺繍です。
テキサス州出身なのでしょうね。「PLAY BOY」さんだったんでしょうか?!
テキサス・・・ブッシュ大統領のお膝元です。
テキサスの男子で海兵隊員。
やはり、かなりの強者だったかもです。
そして右肩の刺繍です。
海軍の艦首旗と、
「DANANG」(ダナン)はベトナムの港市
ベトナム戦争では、1965年の3月にアメリカ海兵隊がダナンに上陸したのです。
MR,バーニーはダナンに駐屯していたようですね。
背中の刺繍の英文です。
私のつたないツーリスト英会話な読解力では直訳が精一杯だったのですが
「僕はとても酔っ払っているかもしれない・・
僕は故郷を這いずり回らなければならない・・
しかし、神によって、僕は海兵隊員のように這うだろう」
・・・・でしょうか???
後日、
親切なブログ読者の方から、ただしい訳文を教えていただきました~!!!
ここにその方からの訳文をご紹介させていただきます。(2008、10,26)
「酔っているけど、家まで泳いでいかなければいけない。
神にかけて(誓って=BY GODは神に誓ってとなるそうです!)
海兵隊のように泳いで帰ってやる。」
なるほど~!!
すごくMRバーニーっぽいなぁ~って思いました。
訳してくださった方本当に、ありがとうございました~(感謝)
またまた、追加の訳詞情報です!!(2008、11,03)
もと海兵隊員だった、アメリカ人のお友達から
「CRAWL」は「抱腹前身」(ほふくぜんしん)だと教えてもらいました~☆
「這わなきゃ家に帰れないくらい酔っ払っているけど、
神にかけて、海兵隊らしく匍匐前進で帰ってやる!!」
となるそうですよ!!
みなさま、ほんとにありがとうございました!!
上の二つの写真はアメリカ海兵隊の紋章をのせたのですが、
背中の中心の刺繍は、本来のアメリカ海兵隊の紋章をデフォルメして、
酔っ払いぐでんぐでんになって、地球にもたれ掛かっている、イーグルが刺繍されています。
こういった、スーベニールJKTは、もともと、
記念としてお土産で作ったものなので、
MR,バーニー個人の好みやいろいろな思いが詰まっていたのではないかと思います。
以上、わたくし個人の想像と推測満載のお話が沢山盛り込まれてしまいましたが、
詳細が気になる方がいらっしゃいましたら、
お問い合わせくださいませ。
※コメントは承認されるまで公開されません。