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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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Buddy Lee Doll

2009.08.10

フイナムブログをご覧の皆様こんにちは☆
そして、暑中お見舞い申し上げます~☆

早いもので8月も既に3分の一が経過してしまいました。
皆様、夏バテは大丈夫ですか?
私はインドやタイをこよなく愛する暑さに強い女子の為、
かなり元気です~☆(笑)

さてと、本題に入りまして、
今日は可愛らしいアイテムのご紹介です♪

デニムの老舗、アメリカのH.D Lee カンパニーのキャラクターとして、
推定1920年に誕生し、多くの人から愛されるベビーフェイスのバディ・リー人形。
ちなみにBuddy(バディ)とは相棒とか仲間という意味です。

DSCN9336.JPG
税込み(¥68、250-)

1920年当時、
Leeのセールスマネージャーをしていたチェスター・レイノルズという人が発案したそうで、
細かいデザイン記録などは残っていませんが、
1922年のLeeのプライスリストにはバディ・リーが商品として記載されているそうなので、
初めて製造されたのは、1920~1921に掛けての期間に間違い無さそうです。


最初に製造された時のバディ・リーは、
非常に壊れやすいプラスターという素材が使用されていました。
材料がプラスターからプラスチックに変わったのは1949年。
実に30年近くも壊れやすいプラスターのままだったので、
多数のバディ・リー・ドールがこの時期に粉々に割れては捨てられていました。

DSCN9337.JPG


1949年にプラスチックになり、身長も、初期の12.5インチから、
13インチに伸びました。
プラスチックになったバディ・リーは頭を逆さにして床に落とすと、
ポーンと、跳ね返ってくるほど強度は増しましたが、
逆に乱暴に扱っても壊れないのをいい事に、
殆どのバディ・リーが乱暴に扱われ、その結果、
良好な状態の物を今現在、捜すのは非常に難しくなってしまいました。


先にも書いたように発案者はチェスター・レイノルズですが、
誰がデザインし、造型したのか?についての記録は無く、
プラスター製も、プラスチック製になってからも製造した会社は、
未だにミステリーのままです。


DSCN9338.JPG

人形の着ている服は初期は全てLeeで作っていましたが、
キャップと小物、小道具はカンザス・シティ・キャップ・カンパニーが作っていました。
また、後には服もすべて、この会社が請け負って作るようになりました。


ごく初期の頃のバディ・リーの値段は2ドル50セントでした。
本体そのものは作るに当たってさほどコストが掛かるものではなかった筈でした。
しかし、人形が着る服は熟練技術者が手間を掛けて作るものでした。

その為に、
この手間が時代の経過とともにバディ・リーのコストを上昇させていき、
そうして、ついに調整が付かなくなったのが1962年の事でした。

この年に、バディ・リーの生産と出荷は停止する事となりました。

DSCN9339.JPG


オリジナルのバディ・リーの種類はH.D Lee カンパニーの資料によると17種類ですが、
現存するものは、コレクターが実物を確認している物で14種あるそうです。
この17種類の中には、
コカ・コーラやトランスワールド航空、フィリップ66、シンクレアなどなど、
名だたる大企業のユニフォームを着ているバージョンも含まれており、

もっとも初期の段階で
ミネアポリスのカンパニー・デパートメントストアが、
バディ・リー・ドールをウィンドーディスプレイに使用したのを、きっかけに、
やがて全米のストアでバディ・リーがディスプレイとして使用される様になったという、
話にも、なるほど~と頷いてしまいました。


DSCN9340.JPG


17種の中でも、企業広告と関係なく、
(と言っても、、元々Leeの広告商品ですが(笑))
最初に登場したバディ・リーは何を着ていたか?と言いますと、
カウボーイと呼ばれるウェスタン・シャツにデニムパンツのウェスタン・スタイルと、
エンジニーアと呼ばれる、デニムかヒッコリーのオーバーオールを着て、
首には赤いバンダナを巻いているスタイルの
3種類で、エンジニーアのシャツもオーバーオールと共布で作られていて、
ショップキャップと呼ばれる作業帽も同じ生地で作られていました。


今、アーカイブにある(居る)バディ・リー・ドールは首に巻くバンダナだけありませんが、
他のアイテムは全てオリジナルで残っているデニムのエンジニーアす。
身長が13インチあったので1949年以降に製造されたものと推定できます。
コンディションは非常に良いので、気になる方はお問い合わせくださいませ~☆

ちなみに
こちらは、ディスプレイ品ですが、
特に、向かって左のO/Aはかなり古い物だと思います。

DSCN9341.JPG


DSCN9343.JPG

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