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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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OshKosh B`gosh

2009.08.15


フイナムブログをご覧の皆様こんにちは☆
皆様、お盆休み中でしょうか?
心なしか青山も普段より人が少なく感じます。
アーカイブはお盆中もずっと営業していますので、
気が向きましたら遊びにいらしてください。

さて、今日は創業100年以上を誇るアメリカのワークウェア・ブランド
OshKosh B`gosh(オシュコシュ・ビゴッシュ)のアイテムを何点かピックアップしつつ、
会社の歴史など、簡単にまとめたいと思います。
ちなみに、オシュコシュ・ビゴッシュを訳しますと、
「素晴らしき哉!オシュコシュ!!」という感じでしょうか。

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O/A税込み¥9、345-

まだまだ蒸し熱い午後ですが、
よろしければ、お付き合いくださいませ~。

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オシュコシュ・ビゴッシュの歴史は114年前の1895年、
オシュコシュの前身にあたる
「グローブ・マニファクチャリング・カンパニー」が、
ウィスコンシン州のオシュコシュという小さな町で、
農夫や鉄道労働者用のオーバーオールを製造販売する、
ローカルな作業服屋さんとして始まります。

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当時のウィスコンシン州は、
北欧や、ドイツ、スイスなど、ヨーロッパからの移民によって、
酪農や農業が盛んに行われていました。
そのために酪農家や農家の人々は頑丈な作業服を求めていました。

また、時を同じくして、
アメリカ全土で鉄道建設ラッシュが起こっていました。
ウィスコンシン州にも多くの鉄道建設計画が持ち上がり、
それに伴い、鉄道労働者が急増していました。
そのような時代背景の下で、
オシュコシュが作ったオーバーオール(以下O/Aと表記)は、
農夫や鉄道労働者から信頼を得て、確実に浸透していきました。


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特に、創業当時から作り出したヒッコリー・ストライプのO/Aは、
なんと、世界で始めて製造されたヒッコリーのO/A!!で、
古着屋である私などは、
オシュコシュと言えば、アメリカが誇るワークウェア・ブランドで、
オシュ・コシュと言えば、ヒッコリーストライプのO/Aと言えるほど、
ヒッコリーストライプのO/Aはオシュコシュのシンボル的アイテムだと思うのですが、

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実は、世界的にも、日本でも、女性には特に、
オシュコシュ・ブランドといえば、子供服!!という認識の方が、
ものすご~~~~く多いのだそうです。


ちなみに、つい先日、小さな子どもの居る日本人の女友達に話したら、
「え~~~??オシュコシュってワークウェアブランドなの~??」と、
驚かれました・・・・


そういえば、私事ですが、
むか~し、アメリカのラグ屋(古物回収業者といえば通じるでしょうか?)で、
毎日古着と格闘してた頃、
子供服のベール(服が選別されているケース)を見れば必ず、
オシュコシュのベビー用や子供用のO/Aがもう!わんさか出てきて、
ヒッコリーだけじゃなく、水玉や花柄やクレイジーパターン、金魚柄などなど、
「すごい量だなぁ~。」「すごいバリエだなぁ~。」とびっくりしたのを思い出しました。

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そこで今回、オシュコシュの歴史を詳しく調べてみて納得したのですが、
1900年代初期に、
世界で始めて子供用のO/Aを作り出したのも、オシュコシュだったんですね。
発売当時のキャッチセールスは
「パパの仕事着はボクの遊び着!!」だったそうで、
お父さんと子どもが全く同じスタイルを楽しめるのがウケて、
ここから広くオシュコシュの認知度が高まっていったそうです。

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オシュコシュの子供用O/Aが発売を開始した1900年代初期といえば、
まだまだ今の様なショッピングモールが全米各地にたくさんあった訳もなく、
子供服を買う田舎のお母さん達のショッピング方法といえば、
多くは通信販売に頼っていました。

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税込み¥11、445-

当時、
マイルズキンボールという、ローカルの通信販売会社があり、
その会社の全米向けのナショナルカタログで初めて、
子供用のO/Aを特集した時には、(オシュコシュ以外のブランドも掲載されました。)
全米中のお母さんがオシュコシュの子供用O/Aに飛びついて、
爆発的に売れまくり、これをきっかけに、
全米の有名デパートや子供服専門店からオーダーが次々に入ったそうです。


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そして、現在、
アメリカではオシュコシュのO/Aを着ずに育った子はいない。とまで、
言われるほどの有名子供服ブランドとして成長しているわけです。

もちろん、子供服だけでなく、創業以来の主柱であるワークウェアも、
1950年代以降から、とくに様々なバリエーションを作り出すことによって、
不動の人気を誇っています。


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税込み¥29、295-


オシュコシュが社名を変更したのは1911年。
新社名は「オシュコシュ・オーバーオール・カンパニー」でした。
社名に仕様するほど、オーバーオールといえばわが社
という気概があったのだなと、思います。

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1930年代のオシュコシュの広告にはこんな実話が逸話として残っています。

当時、
サザンパシフィック鉄道の貨物車のブレーキ担当者が、
デッキから足を踏み外した際に、着ていたO/Aのサスペンダーが偶然にも、
空気維持装置に引っ掛かり、一命を取り留めたそうで、
彼の体重は215パウンド(約97キログラム)もあったにもかかわらず、
生地が破れたり、バックルやボタンが破損する事もなかったそうです。
そして、その彼が着ていたO/Aこそが、オシュコシュのO/Aだったと。。。

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現在では、
2005年に同じく子供服の大手Carter`sブランドのファミリーに加わったオシュコシュ。

カーターとオシュコシュが手を組んだということは、
アメリカで最も古い歴史があり、最も大きな、そして最も高品質である事を認められている、
子供服を代表する2社が手を組んだということでもあります。
世界60カ国以上に展開するオシュコシュブランド今後も楽しみですが、
アーカイブ&スタイルには、
オシュコシュのアーカイブ商品である、O/Aもヒッコリーアイテムも、ありますので、
気になる方はお問い合わせくださいませ~☆

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ここから毎度の個人話ですが、
昨日、生まれて初めて上野不忍池を見ました!!
何故か?上野動物園も国立西洋美術館も上野公園も何度も行っているのに、
不忍池には行ったことがなかったんですよね~。。。
圧巻な景色にものすごく感動しました。
で、そこの野外ステージで毎度のテングインベーダーズがライヴを演ったので、
ちょっと写真アップします。


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夏の野外フェスはやはり気持ちいいです!!
メンバーも愉しそう!!でしたぁ~~~~♪


それと、雑談になりますが、
今回、アップしたオシュコシュの様に、創業から100年を越える企業って
日本にはどれくらいあるんだろうか?と、思ってネット検索してみたら、
全国で2万1066社あるらしいです。
結構多いのだなぁ~~~と、ちょっとびっくりしました。

ちなみに、その中でも、明治維新(1867)以前に創業した企業は2879社だそうで、
京都に多いらしいです。
業種は清酒製造、旅館、菓子製造販売が上位を占めるとのこと。
なるほどなぁ~と思いました。


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更に、日本最古の企業はなんと!創業1431年だそうです!!
寺社建築の金剛組という大阪市にある会社らしいのですが、
創業年が578年ですよ。飛鳥時代!!すごい!!聖徳太子とか出てきそうです。

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この金剛組も含めて、創業1000年以上の会社は全国で8社あるらしいです。
長寿大国と言われる日本ですが、
創業200年以上の会社の数は世界全体の40%を日本が占めているのだそうで、
長寿企業大国としても有名なのだそうですよ。知りませんでした。


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長いブログに付き合っていただきましてありがとうございます~。
まだまだ、暑い日が続きますが、皆様お体ご自愛くださいませ☆

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