That Way About Things
ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press
1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com
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1970s Frisko Jeens (Dead Stock)
2010.02.24
フイナムブログをご覧の皆様こんにちは☆
今日も早速、新入荷の中からのご紹介です。
70s製 H.D Lee Frisko Jeens の、
デッドストック。2本入荷しました。
Frisko Jeensは、
皆様、ご存知の様に、元々は、Leeの商品ではなく、
今は無きサンフランシスコの
Elosser-Heynemann Company Ink.(エローサー・ハイネマン社)
の人気ワークブランドCan't Bust'EM(キャントバステム)の、
代表的商品ですが、
(あ。。。今、思ったんですが、この辺りの話は前にもブログでしているので、
ちょっと、以前に書いた内容と被りますが、さらに細かく書いたので
良かったらお暇な方は、 読んでってください。)
1946年の8月に、
H.D Lee社がハイネマン社の買収に、
成功したため、その後、Leeに吸収されたアイテムです。
ハイネマン社は、
もともと1831年生まれのレオナルド・ハイネマンが
義理の兄弟のモーリス・ピックを誘って、
1851年にサンフランシスコで創業した、
Heynemann、Pick & Coという、
輸入品の卸売り商の会社が母体です。
その後は、
ピックが経営から抜けたり、
ハイネマンの実弟(ハーマン)や、そのハーマンの義理の息子である、
アーサー・エローサーが経営に参加したりと、
親族の中での入れ替わりを繰り返しながら、
アリゾナ州やニューメキシコ州まで経営範囲を広げていきました。
1870年代には、
ハーマン・ハイネマンの息子のマンフレッド・ハイネマンが入社したことにより、
先に入社していたアーサー・エローサーと組んで、
この若い二人が中心となって輸入品の卸業から、
ワークウェアの製造業に移行していきます。
社史には諸説あるのですが、
この1870年代から1890年代の間に、
ハイネマン社がワークウェアの製造業に着手し、
このとき、キャントバステムも生まれたという説が有力です。
1905年にマンフレッド・ハイネマンが亡くなり、
アーサー・エローサーは、
実息のハーバード・エローサーに参画を求め、彼が入社すると、
1907年には、
エローサー・ハイネマン社と社名を変更しました。
そして、その後の
1909年に初めて、
キャント・バステムの商標登録を申請したのです。
先にも書きましたが、
その後1946年にLeeに買収された後は、
ハイネマン社の古参の社員と
Leeからの派遣社員とを含めた、
新しい体制が築かれ、しばらくの間は、
エローサー・ハイネマンの社名も残した形で、
キャント・バステムの
フリスコ・ジーンズも製造されていました。
色々な資料を紐解いていくと、
最後にキャントバステムの商標が確認されるのは、
1961年までの様です。
その後は、今回、ご紹介しているフリスコ・ジーンズの、
タグを見てもらえれば一目瞭然ですが、
H.D Lee社のフリスコ・ジーンズとして、
製造販売されたわけですね。
アイテム話は以上で~~~す☆
気になる方は、
お問い合わせくださいませ~~~☆
新入荷続々店頭に並んでおります~☆の中から、
ちょこっとですが、↓こんなのも入ってきましたよん☆
余談ですが、
Frisko Jeens (フリスコジーンズ)についていろいろ考えていたんですけど、
FriskoもJeensも造語ですよね??!
Friskoは例えば、ハイネマン社の本拠地サンフランシスコの旧式の略称、
Friscoが元なのかなぁ~?とか。。。
ちなみに、サンフランシスコをFriscoと簡略する人には会った事が無いハラダです。
だいたい皆様、S.F.か、San Franですよね。。。
ナゼでしょう???これも謎です。。。
Frisk(跳ね回る、ふざける)という単語もあるので、合わさっているのでしょうか?
Frisk(フリスク)というと、あの錠菓が浮かびますが。。。(笑)
ちなみのちなみに、
あのフリスクはオランダの製菓会社が世界で販売している錠菓ですが、
1986年にベルギーの薬局で販売されたのが最初らしいですよん☆)
Jeensもジーンズは本当はJeansですが、
フリスコ・ジーンズはデニムではなく、コットンかコーデュロイなので、
こちらもデニムじゃないけど、ワークウェアの生地として主流な、
デニムと変わりなくキャント・バステム=(決して破れない!)と言いたかったのかなぁ?
なんて(笑)勝手に想像していました。
本当はどうなんでしょう?もし知っている方いましたら、
教えてくださいませ~☆
今日はお花いっぱいで来ました☆
ちょっと手抜きで、軍パンは昨日といっしょです♪
コサージュの帽子やビスチェも1940年代のヴィンテージです☆
幾重かに重ねたブラウスたちは1800年代のヴィクトリアン物です。
エプロンも1920年代のリネンの物と、1800年代のヴィクトリアンレースのエプロンを
重ねました。
レースと軍物のミスマッチコーデは大好きです☆
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