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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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À la Belle Jardinière

2010.02.17


フイナムブログをご覧の皆様こんばんは~☆


今日はですね、
珍しくフレンチ物取り上げます。

こちら、↓ 推定1930~40年代製のコットン・フレンチ・ワークジャケットです。

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先日のヨーロッパ買い付けの旅にて、
ディレクター坂田真彦氏が買い付けて来てくれました。


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製造元は「Belle Jardiniere」(ベル・ジャルディ二エール)
と言いまして、フレンチ・ヴィンテージ好きな方にはお馴染みのブランドだと、
思います。


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ベル・ジャルディ二エール直訳すると、
「美しい女庭師」となりますが、こちらのブランド。
(余談ですが、同じ名前の絵がパウル・クレーの1939年の作品にあったりします。)
ブランドというか、デパートの名前なんですが、
世界最古のデパートと言われてるフランスの老舗デパートでありまして、


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1824年の創業から、
1970年代に閉店するまで、
実に150年近くも営業していました。
つまり、今で言う、フランスにおける、
プランタンや、ギャラリー・ラファイエット
の様な有名デパートだったわけです。

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ベル・ジャルディ二エールの歴史は、
1824年
都市の小さな小間物屋としてスタートし、
紳士衣料や衣服貿易などで徐々に成長していきました。


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1830年に、
フランスのバーソロミュー・ティモニエが、
ミシンの特許を取った事により、
ミシンが普及していくのと同時に、
ビジネスも大きく伸びて、
主に中流家庭の人々に合わせた価格設定が受けて、
デパートも段々と拡大していきました。


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ちなみにミシンの特許をとったのは、
ティモニエですが、
ミシンを最初に発明したのは、
イギリス人やドイツ人、アメリカ人なんですが、誰も特許を取らなかったのですね。。。
ところで、ミシンって一体何語?って、思いませんか?
答えは何てことはなく、
英語のsewing machine(ソーイング・マシン)
「machine」の部分が、
変化してミシンとなっているらしいですよ~。
和製英語なわけですね。

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脱線ついでに何ですが、
日本に初めてミシンが紹介されたのは、
1854年
あの黒船のペリーが2度目の来航で将軍家に贈ったそうです。
その後1860年には、
ジョン万次郎がアメリカから持ち帰ったらしいですよん☆


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ベル・ジャルディ二エールの話に戻します。
その後、ベル・ジャルディ二エールは、

1856年の年間売り上げが、
300万フランに達っし、

1860年には小売店が190店舗にまで増え、
その約70年後の1930年には、
60倍以上の1億1960万フランにも達する大企業となりました。


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1970年代に営業を停止した後は、
紆余曲折はあったものの、
最終的にルイ・ヴィトングループ系列が
買収したとのことです。


このベル・ジャルディ二エール
衣服だけではなく、
フレンチ系のアンティーク屋さんで探せば、
ハンガーやボタン、カタログ、ポスターなどなど、
いろいろ出てくると思いますよん☆
今回、ご紹介したワーク・ジャケットは、
メンズのサイズ38~40くらいですね。
気になる方は、お問い合わせください~♪

ついでに~ショップコートも、
更にもう一枚追加しました~~~☆


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こちらも、
白ペンキがところどころ、跳ねていて、
なかなかよい雰囲気ですよ~♪

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今日のハラダのスタイルは

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30sのウールトラウザーに、60sのワークシューズ。
40sのHBT(ヘリンボーン・ツィル)ワークシャツに、
フレンチのサスペンダー。
糸瓜(ヘチマ)カラーのカーディガンは、古着じゃなくて、
ミッソーニのメンズラインです。
首に巻いたリネンのストールは、1920~30製の物です。

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今日、読んでいる本。2オクターブの歌声の持ち主。
ジミー・ロゼーリの伝記です!!!
あのフランク・シナトラ
ジミーの歌唱力に嫉妬していたとか、いないとか。。。

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裏表紙には、こんなあらすじが。。。

アメリカのショービジネス界を牛耳るマフィアたちに、
堂々と刃向かい、
本能のままに唄う姿はまさに圧巻。
20世紀の世界的スター、フランク・シナトラを凌駕する、
男の生き様と裏世界の凄まじい実態の伝記。

というわけで、
かなりハードボイルドな一冊ですが、
イタリア系アメリカ移民の歴史の事も、
もの凄くリアルに書かれている一冊です。
まだ途中なので、読み終えたら感想を書きたいと思います~☆


今夜も冷えますね~!
皆様、体調崩されませんように~☆


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