HOME  >  BLOG

Shop / Brand Blog

ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

That Way About Things

ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

Blog Menu

Teddy Jacket

2010.02.09


フイナムブログをご覧の皆様こんばんは☆
最近、お店で手が空いたら兎に角、このブログタイム==!!
と、ハラダの脳みそは働いているんですが(笑)

ちょっとここ数日はバタバタしていまして、
アップ出来ずにすみません。。。


今日はまたまた、ディレクター坂田真彦氏が、
新たに、ロンドンから素敵なサブカルチャーな
一着を持ってきてくれました~~~☆☆☆ので、
こちらのアップ&お話でぇ~~~す♪

L1050799.JPG

写真は、
1980s製のTEDDY JACKET (テディジャケット)
TEDS JACKET(テッズ ジャケット)とも言いますね。
そもそも、テディジャケットとは何か?と言いますと、
TEDDY BOY(テディボーイ)たちが着ていたジャケットの事なのですが、
ほんじゃあ、テディボーイって?
という方は、
よかったら読んでってください。

L1050800.JPG


時は第二次世界大戦も終わってまもなくの
1950年代の始まり。。。
英国のロンドンのダウンタウンのストリートにいた
ちょっとした不良っぽいティーンズや、若いギャングたちのことを、
またその彼らのファッションスタイルの事をテディボーイと、
マスコミが呼んだのが始まりなんですね。


L1050801.JPG

ロンドンで生まれたテッズサブカルチャーは、
瞬く間に英国中のティーンズに広がり、
1950年代後半には、
アメリカ生まれのロックンロールと深く結びついて、
ロックンロール=テディボーイという象徴に、
なったストリート・スタイルなのです。

L1050805.JPG

ストリートファッションという言葉がいつ生まれたのか?
ハラダは正式に知らないのですが。。。
テディボーイは、おそらく、
世界で初めてのストリートファッションなのではないかな?と、
思っております。

L1050806.JPG


そもそも、TEDDY(テディ)とは、
ヴィクトリアン女王(1837~1900)の後、
1901~1910に即位した、
エドワード7世の愛称の
「Teddy」(テディ)からきています。
つまり、テディボーイとは、
エドワーディアン時代への郷愁の意味合いもあり、
その郷愁感から始まったファッションでもあり、
背広の語源として有名なサヴィルロウに、
立ち並ぶの仕立て屋の多くが、
第2次世界大戦以降、このエドワーディアンスタイルの、
テッズジャケットを作り、紹介する動きがあったそうです。


エドワード7世が好んで着用した
Edwardian Look(エドワーディアン・ルック)と呼ばれる、
細身の身体にフィットした独特のスタイルを、
踏襲したテディジャケット(Drape Jacket)は、
襟と袖口がベルベットで仕立てられている丈の長いジャケットで、
これにハイネックでルーズな襟の白いシャツを合わせ、
ネクタイには黒いリボンタイか、細いタイ、もしくはループタイ。
ボトムにはハイウェストの細いパンツを合わせるのが、
テディボーイのスタンダードスタイルです。

これに、派手な色の靴下。
靴はラバーソール("Crepes")か、
先のとがった靴か、ブーツを合わせていて、

髪型はリーゼントモミアゲ。そして、ダックテール
英国スラングではダックテールDA(ディーエー)と言って、
Duck Arse(ダックアース)つまり、
アヒルのお尻の様な形という意味なのですが、
これが、アメリカに渡って、お尻では流石に。。。というので、
ダックテールと呼ぶように変わったらしいです。

もっと、写真でテッズスタイル見てみたい!と言う方は、
「The Teds」
という、写真集があるので、そちらをチェックしてみてくださ~い☆

L1050807.JPG


このテディボーイたちも、
60年代以降、レザージャケットが代名詞の
ROCKERS(ロッカーズ)が出現してからは、
同じようにレザージャケットを普段着として愛用するようになるのですが、
今でも、テッズジャケットを愛用し続けるテディボーイ達も数多く、
存在します。

ただ、テッズジャケットは基本的に、
仕立てで作られていて、高価なので、
パーティやイベントで正装として着るテディボーイも多いようですが(笑)
高価な仕立てのテッズジャケットの支払いを、
50年代のティーンズたちは、
賃金が入る度に、毎週末の分割払いで支払っていたそうですよ~(笑)
クレジットカードの無い時代の、
なんともお金のないティーンズのリアルなおしゃれ事情話ですよね☆

L1050809.JPG


今回、ご紹介しているこのジャケットは、
1950年代当時の物ではなく、
70年代後半~80年代に掛けて、
テッズがまた、リバイバルしたときに作られた物のようです。
ちょうど、ヴィヴィアンウェストウッドとマルコムマクラーレンの、
レットイットロックでも、テッズのデザインが多く取り上げられ、
話題になった頃ですね☆

L1050811.JPG

実は、
テディボーイのスタイルは、大きく2タイプに分かれます。
上でずっと紹介してきた様な、
黒やダークグレーの地味なテッズジャケット&ボトムにネクタイと言う
50's スタイルの「Edwardian(エドワーディアン)スタイル」と、

派手な色使いにBritish Quiff(ブリティッシュ・クイフ) と、
呼ばれる激しい髪形の
「70'sスタイル」のスタイルがあるんです。


今回ロンドンから来たこちらのテッズジャケットは、
おそらく。。。ですが。。。70sスタイルを好んで着ていた、
テディボーイの一張羅だったのではないかなぁ~?と。。。

L1050814.JPG


そうそう、ちょっと話は反れますが、
パンクファッションのイメージが強いスタッズのリストバンドやベルトも、
本来はナイフやチェーン同様武器としてテッズ達 が身に付けていたもの
なんですよ~☆


と言っても、70年代後半には、
セックスピストルズ系のパンクロッカーとテッズは敵対したりも、
するんですが。。。。

今回はテッズをご紹介しましたが、
そのうち、彼らと敵対していた、他にも、
モッズロッカーズやいろいろ、
サブカルチャー・ファッションが存在しますので、
また関係性の高いアイテムが入荷しましたら、ご紹介したいと思います~☆

 

※コメントは承認されるまで公開されません。