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ハラダユウコArchive&Style Shop Press1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。www.archiveandstyle.com

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ハラダユウコ
Archive&Style Shop Press

1971年2月東京生まれ。アメリカ、ヨーロッパを中心に幅広いジャンルと年代からバイイングされたUSEDやデッドストックを扱う古着屋「アーカイブ&スタイル」のショッププレスとして、古物をこよなく愛する日々を送っています。
www.archiveandstyle.com

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L.L.Bean

2010.08.25


フイナムブログをご覧の皆様こんにちは☆

毎年この時期のセミの声を聞いていると、
ああ~まだまだ夏だなぁ~~~と思うハラダです。
ここ表参道でも、かなりけたたましく、彼らの声は響いていますよ~(笑)

今日は、最近、L.L.Bean(エル・エル・ビーン)の、
古いカバンが続けて入荷したので、
L.L.Bean(エル・エル・ビーン)の歴史について、
取り上げていこうと思います。

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L.L.Bean(エル・エル・ビーン)の歴史は、
タイタニック号が航海する少し前の、1912年
レオン・レオンウッド・ビーンというアメリカ、
メイン州フリーポートに住む、
生粋のアウトドアマンが森を歩き回るために、
作業用のゴム靴にレザー・トップを縫い付けたブーツを、
地元の靴職人にオーダーして、
作ってもらったところから始まります。

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その名も― メイン・ハンティング・シュー ―。 
これが、あの有名なビーン・ブーツの誕生の瞬間です☆
多分、このブログを読んでくださっている皆様も多くの方が所持しているのでは?
ちなみに、ハラダはハンターより、エーグルより、雨の日はもっぱらこれです☆

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L.L.(レオン・レオンウッド)は、
メイン州以外のハンティング愛好家、つまり、
狩猟許可証保持者(笑)のリストを入手して、
以下の文句をうたったビーンブーツのチラシを彼らに郵送しました。

「靴の装備が十分でなければ、鹿やムースを仕留めることはできません。
メイン・ハンティング・シューはメイン州の森を18年にわたって踏み歩いてきた、
ハンターが開発しました。
あらゆる面でご満足いただけるものと確信しています。」

DSCF3662.JPG


この文句にハンターたちは心を動かされ、
なんと、100件もの注文が殺到したといいます☆

しかし、当時の製品は、まだまだクオリティが低く、
100足のうち90足は不良品で、
ゴム製の靴底と皮製のトップが剥がれてしまい返品が相次ぎました。
L.L.は倒産の危機に陥りましたが、
約束を守り、顧客に返金した後、
借金をしてさらに、靴底の研究に努め、製品を完成させ、
以前より多くのカタログを発送しました。

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この最初の大きな失敗で、
L.L.(レオン・レオンウッド)は、

自分の商品を自分でテストすること
確固とした信念に基づいて誠実な広告をすること
どんな対価を払ってでも顧客を満足させ続けることが大切だとの、
ポリシーを確立させました。

DSCF3665.JPG

彼の信念は生涯貫き通され、
例えば、不良品を売ってしまった顧客に対し、
L.L.(レオン・レオンウッド)自身がお詫びの手紙を書き、
釣りに招待したり、夜中に会社に訪ねてきた人に自身が応対したりと。。。
従業員も頭が下がるほど真面目で誠実な行動の人だったようです。


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自家用車が次第に普及しはじめた1920年代には、
国内有数のレクリエーション・エリアとして、
多くの人がメイン州を訪れるようになり、
L.L.は、ハンティング、キャンプ、フライ・フィッシュングの、
愛好家たちを中心にその後も、
全米に名前が拡がっていきました。


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1928年には、アウトドア愛好家で有名な作家の、
アーネスト・ヘミングウェイが、
ビーン・ブーツをハンティングパートナーとして、
推薦したり、

世界大恐慌が吹き荒れた1930年代にも
不況に打ち勝ち年間売り上げ100万ドルを記録したり、

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また、ビーン・ブーツ以外にも、
L.L.Bean(エル・エル・ビーン)の代名詞ともいえる、
キャンバスのトート・バッグが、1944年に売り出されたり
と、会社は順調に成長を遂げていき、


1951年L.L.はフラッグシップ・ストアを、
365日24時間営業にし、
「鍵は捨てました。」
と、宣言しました。また、この年には、
76万冊のカタログが全米に発送されました☆

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(このタグは推定1930~40sの物です。)

それから、約60年経った現在も、
メイン州フリーポートにある、
フラッグシップ・ストアの入口には鍵がないそうです。

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L.L.の孫にあたるレオン・ゴーマンが、
1961年、L.L.Beanに入社しました。
会社はすでに、不動の人気を築いていましたが、
実はプロブレムはあり、
この頃の従業員の平均年齢は60歳
売上は200万ドル周辺で横ばい状態でした。

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ビートルズが旋風を巻き起こしていた、
1967年レオン・レオンウッド・ビーンは、
享年94歳で逝去しました。
従業員たちはL.L.の強い影響力なく、
会社がやっていけるのかどうか不安を持ちましたが、

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全米の顧客から50,000通の弔電が、
フリーポートに寄せられ、
「タイム」誌がかつて「メインの森の商人」と呼んだL.L.の業績を讃えたりと、
圧倒的な数の人々の反応が、
L.L.の成功を引き継いでいくという従業員の決意を固めたといいます。

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(こちらは、推定1960~70年代製造のフィッシングバッグ。
大きさや内側の仕切りの多さが、一般的にも使い易いおススメのショルダーバッグです。)


レオン・ゴーマンは同じく、1967年に社長に就任し、
L.L.Beanを近代的な世界レベルの組織へと変革しました。
古いカタログを研究し、
長くいる従業員や取引先と話をし、
L.L.Beanの商品とマーケットの研究に没頭しました。

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こうした研究の結果、1980年代以降も、
L.L.Beanの、
成長と拡大は続き


その後、
クレジットカードでの支払いが出来るように確立された、
1973年には、
ビーン・ブーツ50,000足の販売記録を達成しました。

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インターネット時代が到来した1992年には、
米国外初のL.L.Beanストア東京にオープンし、
日本では、梅田や仙台、横浜、神戸、高松、京都、名古屋、札幌、福岡など、
約20店舗のリテール、ファクトリーストアが展開されています。

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再来年には創立100周年を迎える、L.L.Bean
今では世界で年間14億ドルを売り上げる大企業に成長しましたが、

創設者L.L.が、地元のリトル・リーグに寄付をしたり、
町の消防署のためにボランティアを奨励したりしていた様に、
今も、アウトドアを楽しむ場となっているコミュニティづくりに力を入れ、
今日では、彼の孫にあたるレオン・ゴーマン会長が、
この伝統を引き継ぎ、先頭に立って、
環境保護活動などコミュニティのためのアクティビティを引率しているのだそうです。

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写真の2つのカバンについては、
HP上に既にアップしていますので、
詳細を知りたい方はHPをチェックしてみてくださいね~☆

ここから先は、毎度のハラダのプライベートうんぬん。。。です。

前回のブログで、
お盆休み期間初日から、生後5ヶ月の黒猫君を保護する事になった旨は、
書きましたが、

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↑ごまの横で平気でもう、安心している肝っ玉のすわった黒猫くん。

もう半ば自分が飼おうとして、78%くらい気持ちは固まりつつ、
「粟(あわ)」と名前もつけて呼びつつも、ちょっとまだ、
どうしようかな~~~~?という気持ちがありました。。。

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と、言うのも、
確かに3匹の距離は日を追うごとに、縮まってはいたのですが。。。
やはり、そこは、
ごまと、むぎは17,8歳のお兄ちゃんで、
あわはまだ、9歳か10歳の年下くんという年齢差から、
ごまとむぎが、お兄ちゃんとして、不本意だけど、
我慢するという雰囲気になってきていたので。。。。

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あわが来るまで、
ハラダに甘えまくってた(笑)ごまと、むぎが、
あわに遠慮して遠巻きにハラダを見ていたり、

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↑こんな風にじゃれあったりするようにはなったものの、


どことなく、落ち着かないのを見ながら、
ちょっと、心を痛めていたので。。。

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あわだけ、やはり、実家に引き取ってもらおうかなぁ~?
とか、考えあぐねておりました。
で、仲良くなってきているとは言っても、
やはり心配なので、ずっと3匹と家にほとんど居たのですが。。。

あわが来て5日目。
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ごまとあわがこんな感じで寝ているのは、
段々、見慣れてきましたが、
とうとう、とうとう、とうとう、なかなか馴染まなかったむぎが、

Image561.jpg


こうして、5日目の夕方、いつものお気に入りの場所で、
ごまとあわと、川の字になって寝ていました。
むぎの手があわのお腹に乗っているのが泣かせます~(感動)

というわけで、ちょっと安心して、
この夜、久しぶりに、
下北沢に下山したハラダです。

毎度のBAR ストーリーズへ♪
ものすごく蒸し暑い夜だったので、
1杯目は、いつもの常温赤ワインじゃなくて、
カンパリロック。
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レコードは大好きなバーズ♪これは後から数えて2枚目でしたっけ?
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で、ここで、
偶然にも、以前から猫を飼いたくてしょうがないと話していた、
ペット可の物件に住んでいる、フリーカメラマンの友人S氏に遭遇☆
(本人に承諾とってないので、写真は遠慮しときます。)

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え~想像通り、ここから話は、見事にとんとんとんとんと進みまして、
この度、粟(あわ)は「黒すけ」という名になり、
S氏宅の息子になることになりました~~~☆

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S氏撮影による、猫の話を説明するハラダ。
ぴんぼけぼけれす。。。(笑)

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里親がほぼ確定して、
祝杯の気分で、ソレンティ聴きながら、

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電気ブランのロック♪
この夏、いちばん美味しいお酒でした~~~☆

え~その後の、黒猫くんの写真は、
近日、S氏宅にお邪魔しまして、バッチリ撮ってきたいと思います~☆


ほか、いろいろ写真撮りためていたので、
ランダムにアップしときます~♪

夏バテとはほぼ無縁のハラダです。
時間があるなら、ご飯はやはり自炊に限ります♪
ある日の朝ごはんっす♪

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最近、唄い始めたブルーズバンドの、ベース担当、
チャーリーさん♪チャーリーさんも本業はカメラマン☆
ギターも、コンガも、パーカッションもこなすステキングなおじ様です☆

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つい先日、約15年ぶりに再会した、
高校時代の友人、白川くん。
ヘアデザインショップY.S PARK(ワイ・エス・パーク)の、ニューヨーク店に普段はいるそうですが、
コノ夏はたまたま、表参道や原宿の店にも出張で来ていたようで、
高校時代からまったく変わらない白川くん。

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懐かしい友人に会うってのも、
なかなか愉しい時間ですよね~☆
久しぶりに関西弁をしゃべりまくれるし(笑)


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この白川くん、高校時代からやたら器用な人で、
放課後よく、同級生たちの髪を男女問わず、カットしていました☆

こちらは、BARではなく、
ハラダがよくお邪魔する、下北沢のピュア通りにある、
アンティークショップ KENSINGTON(ケンジントン)
オーナーの長井さんはめっちゃ親切で面白くて、とにかくすご~く、
気さくな素敵な方です。
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長井さんのお店は、
イギリスの作家ウィーン・スタンリーさんが作る、
猫の陶器製置物「ケンジントンキャット」の日本代理店でも、あるので、
自然と猫好きな人たちが集まるよう。。。♪

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この日も、フランスとオーストラリアの赤ワインをいただきながら、
ず~~~っと、猫の話(笑)

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古い蓄音機から流れるクラシックを聴きながら、
古いガラスから漏れる淡い灯りが、なんともノスタルジックな空間です。
ここから、ハラダの家に来たアンティークも数々あります(笑)

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アンティークやヴィンテージの高価なものを買うときに、
迷うことは多々ありますよね?
そこで、ハラダがよく思い返す、長井さんの名言は、
「欲しいものは我慢して、必要な物を買う。」
「必要なら早く買うに限る。その方が長く楽しめるから。」
というもの。

「欲しい」と、「必要」は、
繋がっているようで、
根本的に違うのだそうですよ~(笑)

相変わらず、暑くても、ハラダはレイヤードしておりますよん(笑)
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ではでは、今回も長くなりましたが、
毎度、お付き合いくださりありがとうございます~♪

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