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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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New era is coming...

2010.04.11

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もうこれは誰が何を言うとかではなく、劇場に足を運んだ本人が、自分が感じたままを受け止めるのが一番いいと思える映画。

どのようにも楽しめるし、どのようにも受け止められる。
もちろんつまらないという人もいるかも知れないけれど、それはもう理屈じゃないっていうか...とても直感的な映画。

なので、一応このブログのフォーマットなのでトレイラーをはめ込みますが、あえてイタリア語吹き替え版にしておきました。これは見ないで行った方がより楽しめると思ったからです(笑)。

また、これ以降もはネタバレはないはずですが、観に行く気がない人やこの手の映画に興味のない人、もしくはもう見終わった人のみ読んでもらえればと思います。


一見Sci-Fiものやエイリアンものと思えるかもしれないけれど、見方を変えれば、今現在の我々の姿を縮図にしたような真っ当な映画。

我々が抱えるあらゆるものへの差別意識や人種問題、地域社会だったり国同士の争い。またそれにまつわる様々な活動を「実際に地球で生活しているエイリアン」いうメタファーを通す事で、一部の人たち(SFの世界でいうならば、連邦軍的な限定された人たち)や、現実世界における当事者だけの戦いを描くのでははなく、「全地球人 VS エイリアン」という図式をとることによって、より公平に伝わるというか、連帯感を持たせるという部分に於いおいては、これまであった作品以上わかりやすく作られている感じ。

★★★★★

とは言え、そもそもこの手の映画も得意としないので、その道のファンの人からすれば的外れかもしれませんが、でもそれだけ様々な解釈を可能にする映画だと思います。

CGや撮影技術そのものを「スゴイ」と見せつけるのではなく、それらを上手く取り入れて自然な表現や可能性を見出していく過程において、何か「次の時代が訪れた」、そんな印象を漠然と受けた映画でした。

そう言えばこの映画を観ながら思い出したのは、その昔、ナム・ジュン・パイクをもってして「アメリカにおいてシュルレアリスムのムーブメントが発展しなかったのは、すでにウォルト・ディズニーがいたからだ」と言わしめた事。

雑誌のインタビューか何かだと記憶していますが、今も常に頭のどこかに残っている言葉であると同時に、90年始めにNYに移り住んだころ、自宅のあったソーホーのBroom St.のピザ屋でほぼ毎日同じ時間に隣の席で、彼が1人でスライスを食べていた姿が蘇ります。

良く見かけたのでお互い会釈ぐらいはしていましたが、結局声を掛けには至らずじまい。心の中では「おぉ、ナム・ジュン・パイクだっ!」って会う度に思ってましたけどね。

なんか急に思い出しちゃいました。
でも、それにしてもあそこのピザ。美味しくなかったなぁ...(笑)。

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