Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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あなたはVISIONAIREを知っていますか? <14>
2010.05.30
とても気に入っていただいたのですが、ここでひとつ問題が浮上したのです。
それはこのお店は当時某百貨店のグループ企業で、実際に百貨店内にも店舗があったという事でした。
前記の通り、僕を介してのVISIONAIREのディストリビューションはようやく始まったばかりとはいえ、それまでにNYと個々に取引が成立していたケースがあるために、店頭価格がまちまちだったのです。
そうすると仮にこのお店で取り扱いが始まったとしても、お客様が他店で同じ商品をご覧になられた際に、このお店の販売価格よりも仮に安かった場合、お客様相談センターにお叱りのお電話が入ってしまう可能性があり、その場合その後の取り扱いが難しくなってしまうので、その辺りを改善してほしいとの事でした。
至極もっともなお話です。
そこで自分なりに考えをまとめて、ある結論に達したのです。

それは決して望んでいた形ではなく、全く想像だにしなかったことなのですが、それから数日後にNY戻った際に、早速スティーヴンに頼んでミーティングの機会を設けてもらいました。
そこで僕は、まずロゴスさんをはじめとする一連の経緯を報告すると共に、指摘された問題点を説明し、こう切り出したのです。
「今の既存の店舗も含め、僕を日本における総代理人として欲しい」と。
なぜこれが「望んでいた形ではなかった」かというと、単純に僕はアーティストになりたかったからです。
それはどんな形でも良かったのですが、とにかくアーティストになりたかった(笑) 。
もともと17でミラノに旅立ったのも、いまの僕のファッションに対しての興味の喪失からは想像もできないのですが、ファッション・デザイナーになりたかったからなのです...絵も描けないのに。
だから輸入を始めて商売をするというのはとても不本意な事だったのです。
それでも特に話し合うこともなく、「こう言われたらこう言おう」なんて辞書を引きながら台詞を考えた前日の僕の必死の予行演習の甲斐もなく、スティーヴンは即決でOKしてくれました。
この時から、使いっぱ兼臨時の交渉人は正式に「日本輸入総代理人」、 文字通り「Distributor」となったのです。
そういえばこの時から今に至るまで、何かを相談したり頼み事をした時にスティーヴンからNOと言われた記憶ってないかもしれません。
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