Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Dying to eat <6>
2010.06.06
僕は基本的に肉好きです。
...というよりも、そんな言葉があるのかは知らないけれど、ベジタリアンならぬ「ミータリアン」を自負するくらいで、仮に夕飯が魚メインだと後で物足りなさを感じて食べ直してしまうくらい、大の肉好き(笑)。
おまけに年甲斐もなく「脂(サシ)が入ってないなら肉じゃない」的な「ガッツリ派」ときてる、シリアス系のミータリアン。
ただ、そんな僕でも全くというほど興味が湧かないというか、文字通り食指が動かないのが、いわゆる肉自慢のお店。
それは素材だったり調理方法(例えば焼き方)だったり、それぞれこだわりがあるのは理解できるけれど、超有名店や人気店をもってしても、得てしてそう言う店が美味しかった試しがないのです。
個人的な意見としては一等地や利便性のいい場所でお店を開いているのですから、素材が良いのは当たり前で、だからこそいいお値段を取っているわけで...
もちろんホームパーティーや川原のバーベキューでなら最高ですが、ただ素材の鮮度や質だけにこだわるなら、それは「料理」ではなく、もはやただの「調理」だと思うのは僕だけでしょうか?
本当に美味しいお店っていうのは「素材が良くて旨いのは最低限のライン」で、そこにプラスαの要素が加わって初めてだと思うのです。それは店主の人柄だったり内装だったり、注文を取るタイミングやサーブの仕方などなど、それこそ有形無形様々ですし、これは高級とかB級関係なく大切な要素だと思うわけです。もちろん自ら出しゃばらないというのもそのひとつ。
じゃなければ前記の通り、最高の素材だけなら肉屋のオヤジから自慢の肉をゲットして作った家メシに勝る物はないかと。
そして、この傾向が顕著に表れるのが、焼肉やしゃぶしゃぶというお客さんが自ら手を加えるものに多い気がします。
やれどこのどの部分の肉だ、このタイミングで上げろ...って、何基準だよと(笑)。
そんな中、ここ何年も通い続けている麻布十番にある焼き肉屋さん。
自社ブログでは一度取り上げたのですが、ここフイナムでは初見参なので今一度(笑)。
ここは何と言っても、とにかく人が良い。
社長におかみさん、そして従業員にバイトさんと誰ひとりイヤな人がいない。メニューも単純だし、間違っても何の肉だとか、こういう風に焼けなんて事は言われない。
そのくせ遠くの方から網を変えるタイミングをずーっと見ていたかと思えば、急に忙しくなって忘れちゃったりとお茶目(笑)。
そして肝心なお肉もバカ旨で、特に僕が愛して止まないのがこの「上カルビ」。
ほかのお店のと何が違うかというと、この「上カルビ」は一枚ずつ「開いてある」という事。つまり、厚めに切った肉に切れ目を入れ、魚を下ろすのと同じ要領。
最初は「へぇ〜面白い」なんて食べてたけど、本当につい最近「そう言えば、何で?」って聞いたら「この部位はもともと小振りのさくしか取れないから、開く事で見栄えを良くするのと、食感を良くするため」との事。
もちろんただ切れ目を入れるんじゃなくて、本当に出てきたお肉が綺麗に見えるように仕事がしてある。こう言う気遣いが嬉しいと思うのは僕だけでしょうか。
さらに気を良くしてお店の名前の由来を尋ねてみたら「社長のお母さんが付けた名前なんだけど、あれ?理由を忘れちゃった!」って、もちろんそういう「Behind the scene」的な要素も嫌いじゃないし、それで好きになったお店があるのも確か。
でもいいじゃないですか、「忘れちゃった」って(笑)。
由来がなんであれ、ここの「上カルビ」の味は僕の舌の記憶に残り続けるのですから。
これもまた、死ぬまでに食べておきたい逸品です...
あ、ちなみにここのセンマイ刺しが好きって方も多いようですが、これまた間違いありません。何を隠そうここのを食べて僕はセンマイ刺しが食べられるようになりました。


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