Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Dance, dance, dance...
2010.07.04
例えば加山雄三の若大将しかり、勝新太郎には座頭市があり、石原裕次郎には「太陽にほえろ」があるように...
僕たち観客には理由もなく一緒に怒りを覚え、泣いて喜ぶような親近感を覚えるキャラクターがいます。そして、その感情は自然とその役を演じている俳優さんにも投影されていく事が多い気がします。
それ故に役のイメージが固定されるのを嫌ったり悩んだ末に、様々な役柄にチャレンジする人もいれば、反対にその役に没頭する人もいるようですが、どちらが正しいでも間違っている訳でもないでしょう。
前者の解りやすい例としては「007」シリーズではないでしょうか。
これも同じ理由でショーン・コネリーにしてもロジャー・ムーアにしても何作かのシリーズのあとに降板していますし、その後ティモシー・ダルトンを挟んでピアース・ブロスナンから現在のダニエル・クレイグへと新しいジェームス・ボンドが発表されるたびに賛否両論が巻き起こるのですが、実は不思議とTVの再放送などで見る事があってもそこまで違和感を感じずに単に「007映画」として受け止めている事に気付いた事はありませんか?
もちろん好みもあるでしょうからその限りではありませんが、それでも1962年の初公開から半世紀近く経った今も成立しているのは、その物語やキャラクター設定の精密さにあるのでは?...と思う訳です。
ただ寅さんがいなくなり、お正月にスーさんとハマちゃんの姿が観られなくなってしまった今、もうこの人なくして日本映画のエンターテインメント性は成立しない域まで来てしまった事にに驚愕するでしょう。
今の日本の映画界で、これだけ役柄に恵まれている俳優さんがいるでしょうか?
いや、これだけ俳優さんに恵まれた役柄があるでしょうか?...と言った方が正しいのかもしれません。
この人でなければならない、唯一の日本映画が戻ってきました。
"Two Thumbs UP!", "Dazzling!", "Triumph!"...
もしこの映画が海外で公開されたなら、向こうの紙面にはこれらのお馴染みの文字が躍ることでしょう(笑)。
★★★★★
主人公「青島俊作」が、俳優「織田裕二」に命を吹き込まれたかのように共に成長し、性格が形成されている過程を俯瞰で見つめているというか、まるで自分の親戚が刑事として頑張っている時間を一緒に体験しているかのような不思議な感覚に包まれてしまう作品。
青島が和久さんのように指導員として年老いて行くまで、一緒の時間を過ごしてみたいと思うのは僕だけではないはずです...
そして、この映画を観て難癖つけている人がいたら、その人はよっぽどイヤな奴かへそ曲がりなので放っておきましょう。
本当は僕も単にひと言「いいから黙って映画館に行け!」って書こうと思ったくらい(笑)。
そう言えば昔知り合いのブランドの周年パーティーに行ったときに「石光くん英語できるから彼と話しててよ」って言われて会食の間ずっと隣に座って話していたら、宴たけなわになってMCの人が「それでは今日のスペシャルゲスト、マキシ・プリーストさんに歌ってもらいましょう!」って言った途端にその彼が立ち上がってビックリ。
よっぽど酔っていたのか面倒だった(こっちが正解)のか、名前も聞かずに喋っていたのを思い出しました(爆)。
最後に、ここまで読んで下さったあなた、いいから黙って映画館に行って下さい!


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