Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Censored...
2010.08.20
ことある事に日本の検閲について触れていますが、それとて他のアジア諸国からすれば大した事ではない場合がほとんど。
お正月に初詣をし、ご飯を食べる時には手を合わせ、クリスマスを自由に祝う事ができるのですから、他国における宗教や戒律による制圧を実際に計り知ることは不可能に近いはず。こればかりはどんなに通信やメディアが発達したとて、実際に肌で感じるチャンスはなかなかないのが実情ですよね。
それでも外から見ているのは簡単ですが、その場に行ってしまえば頭で理解しているのと、実際に立ち向かわなくてはならないそれとは雲泥の差があるのは明らか。但し立ち向かうも勇気、立ち向かわないのも勇気なわけで、正しい答えはどこにもそして誰にも解らない。
ましてや他国の文化が干渉するなどもっての他なのですが、実際に内政干渉がなくなる事などこの先もないのでしょうし、内から立ち上がる事も容易ではないことがこの作品を通してですが、窺い知ることができました。
まぁとは言っても、正直彼の地に滞在してMTVを2時間ほどつけておけば同じような体験をできるのではと思ってしまう感じの作品。
宗教的な理由から女性がボーカリストとして、それもソロで活動するのはあり得ないという世界においても、あれだけヘタクソな素人の歌詞と歌声のために人々が逮捕されるというリスクを冒すというシチュエーションに全く共感できず前半は熟睡。
あれならば仲介役である便利屋のナデルを主人公に据えて、彼の視点から視るテヘランのアンダーグランド・ミュージック・シーン+リアルライフを伝えて欲しかったかなと...
☆☆☆☆☆
昨日に引き続き僕の琴線に触れるところはありませんでした。
まぁただ彼の地の雰囲気を感じる所がある点では、こちらの方に軍配があがるのかなと。
いずれにしても名番組「世界の車窓から」の「テヘラン特別編」って感じですかね...
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