Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Breath takenlly bautiful...
2010.10.02
僕は子供の頃から大の苦手で、よく母親に連れられ仕方なく行ったものですが、結局好きになる事はありませんでした。
何て言うんですかね、あの独特の閉鎖感というか密閉度が子供だった僕に恐怖感
を与えたんだと思います。
だって普通に考えたって「もしあの分厚い扉が閉まったら!」とか「もし誰も気づ
かなかったら!」なんて考えるだけでも怖かったなぁ...今で言うならばCUBE的な。
まぁ、実際の所インターホンがあるから何て事はないんでしょうけど(笑)。
ただその代わり特別な気がしたのも確か。
だって別に金銀財宝を入れるだけが金庫ではないわけで、人によっては思い出の品やそれこそ「へその緒」だったり大切な写真など様々。
今でこそ簡単にセーフティーBOX的な家庭用金庫なんかもそこらでも買えますが、昔は金庫と言えば中小企業の社長室にありそうなのが大型のものが普通だったしセキュリティーも薄く木造の家ほとんどだったので、特別というわけではなく比較的銀行の貸金庫を利用していた人が多いはず。
でも考えてみればノスタルジックというかロマンティックというか、色々な人の様々な思い出や価値観がつまった、案外不思議な場所なのかもしれませんね。
「シングルマン」
お洒落、カッコいい、素敵、最高、さすがトム様etc...
一体どんな形容詞でこの映画についてファッション・オタクの人達が語り合うんだろうと邪険な想いを馳せながら見始めたものの、なかなかどうして、独特の美学というかディティールへのこだわりは健在。
古今東西ファッション系のモーションピクチャーは大抵ハズレという概念は当てはまりませんが、これはマンマ・ミーアに続いてのゲイ役に挑んだコリン・ファースに依存するところが大きいのかなと?
一瞬往年のマストロヤンニかと見間違うほどで、明らかにこの作品(正確に言えば衣装)のために身体も締めたのかなぁ...なんて思わずにはいられないほど。また彼の英国人特有の発音がその神経質さと怪しさをさらに引き立たせています。
★★★★★
"Such a cute movie"というのが、僕の感想。
ただ唯一残念なのは出演者の服が良すぎる事。
主人公はともかく、それ以外のキャラクターの服が良すぎる。
それは仕立てだったり素材だったり...
譲れない気持ちも解りますが、それさえなければファッションブランドのPVの延長線上的なニオイを完全に払拭できたかなと思います。
でもそもそもファッションっていうのはその人の生活全般である事を考えれば、長年低迷の続いた老舗ブランドをいとも容易く生き返らせ世界中の人々を魅了させたトム・フォードがこの作品を作り上げた事は驚きに値せず、実に一貫性のある世界感だと言えますし、それら全てを同じベクトルで具現化する才能に恵まれているのは別にわざわざ僕ごときが口にする必要もない事は確か。
まぁ個人的には音楽を担当したアベル・コルゼニオフスキーの存在が、かつてのピーター・グリーナウェイとマイケル・ナイマン的な蜜月関係が今後も期待できそうな感じが楽しみです(笑)。
あ、ちなみに今日のタイトルは僕の感想ではなく気に入った台詞の一つですので悪しからず。


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