Boolog A Go-Go!
石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O
NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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Finnish...
2011.01.17
ハリウッド映画や主要なヨーロッパの映画などに出てくる景色。
一度は訪れた事のある場所はもちろん、逆に一度は訪れてみたい場所。そして曲がり角にあるお店の店主の顔まで思い出せる、ずっと住んでいた懐かしい風景やいつか住んでみたい場所など、そのロケ地は様々。
今度の休みに行く予定の旅先はもちろん、大切な人と一緒に旅した土地を思い出しながら...なんて事もありますよね。
その逆に、あまりにもその作品が好きすぎてロケ地を巡ってしまうなんて事もあるのではないでしょうか(実際自分もいくつかあります)。
ただ極稀に全く想像もつかない景色に出会う時があります。
恐ろしく住んだ水面や、乾ききった空気、見た事もない植物や普段の生活からは考えられないような夕日の差し込み方。
夏場なら涼み方も違うし、冬場なら暖の取り方も様々...
もちろんそれらは主人公のキャラクターを描写する導入や演技と同じく、一度も訪れたこともなく想像もしたことがない場所なのに、一瞬にしてその場にいるような、そいてスクリーンの中に自分一人がポツンと置かれたような気分にさせられる作品があります。
何て言うんでしょう。
ちょうど空気にでもなったかのような錯覚に陥る事があるのです。
「ヤコブへの手紙」
1970年代という無垢で無知な時代故にそうさせたであろうお話しに、フィンランドという寒くて閉鎖的なイメージがある土地柄だからこそ、余計な思考やノイズも入る余地も与えずに最も訴えかけたかった事が素直に伝わる印象を受けました。
★★★★★
特に派手さも何もないけれど、何て言うんですかね...「人」という漢字の成り立ちのような作品かな。
時代も国も違うけれど、ふとした時に自分自身を見直したりリセットするキッカケになるかもしれない、とてもベーシックな内容。下手なウンチクやおしゃれ感覚で観るには相応しくない、そんな気持ちにさせられる映画です。
これからかなり広範囲に全国展開されるようですので、もし気付く事ができるのであれば劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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