HOME  >  BLOG

Creator Blog

石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

Boolog A Go-Go!

石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
visualconnexion.com

Blog Menu

あなたはVISIONAIREを知っていますか? <23>

2011.04.10

このエントリーをはてなブックマークに追加


幸運な事にもそれから現在に至るまで数多くのアーティストに出会っているわけですが、ファッション・フォトグラファーの Inez van Lamsweerde と Vinoodh Matadin との出会いも、本当に偶然としか言いようのない不思議なものでした。

あれは'94年の事。
季節は忘れましたがその年にスティーヴンがアムステルダムのファッションウィークのようなものに審査員として招かれ際、現地で街中を歩いているスティーヴンに声を掛けてきたのが、イネスとヴィヌード(ちなみにオランダ語の発音としてはフィヌートで、イネスが彼を呼ぶ時にはこう呼びます)で、その際の招聘側の人間が二人の友人だったかなにかで、今度ニューヨークに来たら会おうと言う事で連絡先を交換したのが始まり。

実際その冬に彼女たちがNYに来る事になったのですが、ちょうど年末年始に向けて僕が帰国する事になっていたのでスティーヴンからオランダから友達が来るので部屋を使っていいかと聞かれた時も、特に詳細を聞く訳でもなく鍵を渡したのでした。

そして、年も明け再びNYに戻りいつものようにオフィスで働きだしてひと月ほど経った時の事。ふとポジをチェックするライトテーブルの下の棚を整理すると、茶色い紙に包まれた額入りの写真が出てきたのです。まだアーティストに返却していない写真にしてはキチンと額装されていたので不思議に思いスティーヴンに訪ねると... 「あ、ゴメン!忘れてた!泊めてもらったお礼にイネスとヴィヌードから史明へのプレゼントだよ」と。
inez.1jpg.jpg inez2.jpg

左:白一色だったオフィスからか白のフレームに入ったプリント。右:裏に書かれた一目で彼女とわかる独特の字によるメッセージ。


つまり帰国間際で時間のなかった二人が僕に何かを残そうとオリジナルプリントを額装する事を思いついたのですが、間に合わなかったためにフレーマーから直接オフィスに届くように手配してくれていたのです。それをすっかり忘れたと(笑)。

もっとも僕自身も時間が経って部屋を貸した事すら忘れていた感も合ったので、結果的に長引いた事で更なるサプライズとなったと同時に、彼らの粋な計らいに喜んだものでしたが、実はこの時点ではお互いまだ面識はなかったから不思議ですよね。

その後も何回か僕がいない間にNYに来る際はウチに泊まっていたので、ようやく合えた時には初対面だった気がしなかったほどでした。

特に我が家は天井高が10m以上あったのが二人のお気に入りだったようで、いつだったか撮影に使ったという事は聞いていたのですが、その翌月のFACEを読んでいたら二人のストーリーが載っていてどこかで見た事がある机だなぁ...と思っていたら2階のロフトにあるはずの僕の仕事机だったり。

ただ二人の我が家好きが高じて、僕の部屋は6階建ての5階にある5Gという部屋だったのですが、程なく4階の4Gに引っ越してきた時には驚いたものです。そして気付けばそれからの二人はスター街道まっしぐらで気付けばその部屋を購入し、いまではもう一部屋所有してスタジオとして使用しているのですから、人の出会いって本当に不思議ですよね(笑)。

1432twit.jpg the_store.jpg




この<あなたはVISIONAIREを知っていますか?>の過去の記事はこちらからまとめてご覧頂けます。

※コメントは承認されるまで公開されません。