Is it tricky?

2011.05.31

｢あ、そういえば！」

...あとから考えてみれば謎解きの鍵となるワンシーンやフレーズが冒頭から散りばめられているのが映画や小説。

逆にそこを見逃さないように拾い集めるのが醍醐味な反面、作り手の罠にまんまと嵌った挙げ句ミスリードされてしまってラストでビックリという事も良くあるはず。まぁある意味それが結果的に一番オイシい気もしますが...

登場人物の利き手や仕草、口癖に指の形などなど。あらかじめミステリーやサスペンスだと思うと気になり出したら最後（笑）。

でもねぇ、たま〜に映画が始まってスグに鍵が見つかっちゃうのがあるんですよね。ただ大切なのはそこからで、それでもキチンと作られているかいないかで全く意味が変わってくる。「◯◯なはずなんだけど...あれ？」みたいな。

そういう意味では比較的良質な作品ではないでしょうか。

これキャストが違ったら全くの駄作だったのかもって思わせるくらい、ジュリアン・ムーアにリーアム・ニーソン、アマンダ・セイフライドがとにかくハマってます。

ネタバレが早いというよりは、逆に先に解ったところで別に構わないけど？っていう作り手の自信が伝わってくる気がしました。

★★★★★

とは言えラストは好みが分かれるでしょうが、個人的には飛躍しすぎず、かつこじんまりし過ぎないバランスがそんなに嫌いではないかなと。何よりも90分ちょっとにまとめた所が◎！

それにしてもアマンダ・セイフライド出まくってますねぇ...

これで「赤ずきん」が公開されてうまく被れば3作品同時公開な勢い。もっとも日本での公開のタイミングですが、ナタリー・ポートマンを追い抜いちゃう感じに、今後の出演作品が楽しみです。